山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2010年3月 4日 (木)

3/4本日の戦略-英欧金融政策よりは米雇用(新規失業保険申請件数)に注目-

おはようございます。英放送協会(BBC)が民業圧迫との批判から業務縮小に動くそうです。BBCはポッドキャストなどで重宝していただけにこのサービスがなくならないよう祈りたいです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>円>豪ドル>ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、ギリシャ政府が緊縮財政措置を発表、メルケル独首相、ユンケル・ユーログループ議長、バローゾ欧州委員長がこれを歓迎する意向を表明、IMFからは支援の用意があるとの発言、ムーディーズ、フィッチからは「信頼性が増したように見える」との発言が出るなど、これまでの危機ムードが後退しユーロ買いにつながりました。本日は英(BOE)、欧州(ECB)の金融政策の発表が予定されています。政策金利自体はどちらも据え置かれると思われ、英国の資産買い入れプログラムの休止も特に変更がないと思われることから、市場の関心は22時30分に予定されているトリシェECB総裁の記者会見と思われます。ただ、同総裁も昨日のギリシャの緊縮財政装置を歓迎する意向を表明するにとどめると思われ、それほどインパクトのある内容になるとは思えません。ただ、ギリシャ財務相は「金融支援をめぐり、EUとの協議を継続へ」「IMFへの支援要請の選択肢は否定できず」などと発言、リスクは完全に去っていないことが伺えます。また、ギリシャの財政緊縮措置が議会を通過するかということと、ギリシャ国内でのストなどの政情不安があるとユーロの上値が重くなるかもしれません。ただ、チャートのパターンでは「なべ底」を形成しつつあるようです。

ドルは昨日の非製造業ISMが良かったものの、ドルの上昇にはつながらなかったことから、ドルの弱含みが続く可能性があります。また、昨日のADP雇用統計は市場予想通りの2万人の減少でしたが、前月が6万人の減少(2.2万人減からの下方修正)となっていることから、22時30分に発表される新規失業保険申請件数に関心が高まるものと思われます。市場予想の47万件に対して悪化が示されるとドルが売られやすくなります。要人発言ではFOMCで投票権を有するプラード米セントルイス連銀総裁の講演が0時15分に予定されています。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を上抜け
ドル/スイス 21日移動平均線を下抜け
南アランド/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 09:35→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 87.96 ~ 88.86
EURJPY 120.09 ~ 121.85
GBPJPY 132.23 ~ 134.21
AUDJPY 79.31 ~ 80.73
NZDJPY 60.76 ~ 61.87
CADJPY 85.03 ~ 86.38
ZARJPY 11.63 ~ 11.86
NOKJPY 14.88 ~ 15.12
MXNJPY 6.88 ~ 6.99
HKDJPY 11.30 ~ 11.42
SGDJPY 62.86 ~ 63.54
EURUSD 1.3613 ~ 1.3764

■前日のサマリー
昨日の東京時間はドルの88.50円のストップロスを狙う動きから、ドル/円は88.47円まで、ユーロ/円も120.65円まで下げました。しかし、ストップをつけたものの、下に抜けなかったことから買い戻される展開となり、ドル/円は88円台後半、ユーロ/円は121円台前半まで戻しました。ユーロ/ドルはポンド/ドルの反発などから底堅い動きとなり、1.36ドル台前半からミドルの動きとなりました。ロンドン時間に入るとギリシャ政府広報官が「公共セクターの報酬を30%削減」「付加価値税を2%ポイント引き上げ21%へ」「緊縮財政措置、GDPの2%に相当する48億ユーロの効果」「緊縮財政法案、すでに議会に提出」と発言、これを受けてユーロ/ドルは1.3671ドル、ユーロ/円は121.35円まで上昇しましたが、5日にギリシャ首相と会談が予定されているメルケル独首相がギリシャの財政措置を「正しい一歩」と歓迎の意向を示したものの、「5日の首脳会談は、対ギリシャ支援のものではない」との発言が伝わるとユーロ売りとなり、対ドルでは1.3605ドル、対円では120.75円へと下落しました。NY時間に入ると、発表された米国のADP雇用統計は市場の予想通りとなったことで、影響はほとんどなく、非製造業ISMが市場予想より良かったことから、ドルが買われ88.97円まで上昇する場面も見られましたが、89円台からの売りが厚く上値が限定的となる一方で、欧州要人からのギリシャの緊縮財政措置を歓迎する発言が相次いだことやIMFも歓迎の発言とギリシャ支援の用意があること表明、格付け会社ムーディーズ、フィッチも歓迎する発言を行ったことから、市場の危機感が後退し、ユーロ/ドルは1.3736ドル、ユーロ/円は121.75円まで上昇しました。一方のドル/円は88.32円まで下落。
クローズはドル/円が88.45円、ユーロ/ドルが1.3696ドル、ユーロ/円は121.14円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10253.14 31.30 0.31%
FTSE100(英) 5533.21 49.15 0.90%
DAX(独) 5817.88 41.32 0.72%
NYダウ(米) 10396.76 -9.22 -0.09%
S&P500(米) 1118.79 0.48 0.04%
NASDAQ(米) 2280.68 -0.11 0.00%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.62 0.01
日本10年債 1.330 0.000
英10年債 4.03 0.01
独10年債 3.14 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1143.30 5.90
NY原油(期近) 80.87 1.19

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
3/4(木) 
・ 09:30 オーストラリア 1月貿易収支
・ 19:00 ユーロ圏 第4四半期 GDP季調済(前期比)
・ 21:00 英国 英中銀(BOE)政策金利発表
・ 21:00 英国 英中銀(BOE)資産買い入れプログラム
・ 21:45 ユーロ圏 欧州中銀(ECB)政策金利発表
・ 22:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 22:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 22:30 ユーロ圏 トリシェECB総裁定例記者会見
・ 22:30 カナダ 1月住宅建設許可(前月比)
・ 00:00 米国 1月中古住宅販売保留(前月比)
・ 00:00 米国 1月製造業受注指数
・ 00:00 カナダ 2月Ivey購買部協会指数
・ 00:15 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 03:25 米国 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演

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