山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2010年3月18日 (木)

3/18本日の戦略-リスク選好の動きが継続か-

おはようございます。もう桜が開花したところがあるとTVニュースで見ました。今冬は寒いとの印象がありましたが、着実に春が来ているのですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ポンド>豪ドル>ドル>円>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
米国のFOMC、本邦日銀の金融政策決定会合のイベントをこなし、前者は長期の低金利政策を改めて確認する内容、後者は新型オペの20兆円へ(10兆円から)の引き上げとなりました。ギリシャ問題もパパンドレウ首相がユーロ圏諸国の金融支援が不十分な場合はIMFに支援を要請する可能性があることを示唆する発言をしているものの、市場では特に大きな反応を示していないことから、心理的には懸念が後退している状況が続いていると思われます。このため、リスク選好からの円売りが出やすいと思われます。また、原油価格の上昇や米FOMCの声明などや生産者物価の低下から米長期金利が低下しており、これもドル安の要因となっているようです。このため、比較的金利が高く、資源国通貨となる豪ドルや南アランドが買われやすいと思われます。ただ、南アランドは21日移動平均線から3%以上上に乖離していることを考えると、やや買いにくい状況と思われます。

また、本日は21時30分に米国の消費者物価指数、第4四半期の経常収支、週刊新規失業保険申請件数の発表が予定されています。消費者物価の低下が米長期金利の低下につながるようであればドルの下落要因となると思われます。ただ、雇用については米国の10年の一度の国勢調査の時期であり、こうした特殊要件が雇用を押し上げている可能性もありますので、強弱がミックスされると反応が限定的となると思われます。一方、22時にはFOMCで反対票を投じたホーニッグ米カンザスシティ連銀総裁の講演、賛成票を投じたピアナルト米クリーブランド連銀総裁(投票権あり)の講演も予定されており、発言内容によってはドル高、ドル安どちらの要因ともなりますが、ホーニッグ総裁のタカ派はすでに市場に織り込まれていることから、低金利が継続するような内容が示唆されるとドル安要因となる可能性があります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/円 90日移動平均線を上抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上へ

■変動率からの予想レンジ 09:06→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 89.86 ~ 90.75
EURJPY 123.22 ~ 124.85
GBPJPY 137.12 ~ 139.28
AUDJPY 82.76 ~ 83.97
NZDJPY 63.93 ~ 64.96
CADJPY 88.74 ~ 90.03
ZARJPY 12.24 ~ 12.46
NOKJPY 15.38 ~ 15.62
MXNJPY 7.17 ~ 7.27
HKDJPY 11.56 ~ 11.68
SGDJPY 64.54 ~ 65.19
EURUSD 1.3666 ~ 1.3806

■前日のサマリー
昨日の東京時間は本邦日銀の金融政策決定会合待ちのムードから、ドル/円は1ドル=90円台前半、ユーロ/ドルは1.37ドル台後半、ユーロ/円は124円台ミドルを挟んだ狭いレンジでの動きとなりました。12時過ぎに発表された金融政策では、2人の委員(野田委員、須田委員)が反対票を投じたものの、新型オペの規模を20兆円に引き上げることを決定したことから、発表後すぐはやや円安に振れたものの、利益確定や材料出尽くしとみられる売りに押され、ドル/円は90.02円、ユーロ/円は124.10円へと下落しました。しかし、売りが一巡するとリスク資産への投資選好の動きから豪ドルなどが上昇すると、ドル/円は90.67円、ユーロ/円は124.98円まで上昇しました。ロンドン時間では、公表された英中銀(BOE)議事録では、0.5%の政策金利、2000億ポンドの資産買い入れプログラムは全会一致で決定されたことが示されたものの、同時に発表された英2月の失業率(社会保障受給ベース)が4.9%に改善、失業保険申請件数が3.23万人減少と市場予想の6千人増から大幅な改善とみられたことや前月の数字も修正(2.35万人増から5,300人増)されたことから、ポンドが主要通貨に対し上昇、ポンド/ドルは1.52ドル台前半から1.5381ドル、ポンド/円は138円手前から139.35円まで上昇しました。ユーロ/ドルは1.38ドルのオプションを狙った買いから、1.3819ドルまで上昇した後、英失業率の発表を受け、ユーロ/ポンドでユーロが下落したことから、1.3750ドルまで下落しました。NY時間では発表された米生産者物価指数が市場予想を下回る前月比-0.6%となったことから米長期金利が低下したことで円買いに反応し、更にポジション調整の円買いからドル/円は90.10円、ユーロ/円は123.93円まで下落、ユーロ/ドルは米系ファンドなどの売りにより1.3727ドルまで下落後、1.3780ドルまで戻しましたがクローズにかけては再び売られています。
クローズはドル/円が90.31円、ユーロ/ドルが1.3737ドル、ユーロ/円は124.05円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10846.98 125.27 1.17%
FTSE100(英) 5644.63 24.20 0.43%
DAX(独) 6024.28 53.29 0.89%
NYダウ(米) 10733.67 47.69 0.45%
S&P500(米) 1166.21 6.75 0.58%
NASDAQ(米) 2389.09 11.08 0.47%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.64 -0.01
日本10年債 1.340 0.000
英10年債 4.00 -0.02
独10年債 3.11 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1124.20 1.70
NY原油(期近) 82.93 1.23

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
3/18(木) 
・ 14:00 日本 日銀月報
・ 19:00 ユーロ圏 1月貿易収支(季調済)
・ 20:30 米国 デューク米連邦準備委員会(FRB)理事講演
・ 21:30 米国 2月消費者物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 2月消費者物価指数コア(前月比)
・ 21:30 米国 第4四半期経常収支
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 カナダ 1月国際証券取扱高
・ 22:00 米国 ラッカー・米リッチモンド連銀総裁講演
・ 22:00 米国 ピアナルト・米クリーブランド連銀総裁講演
・ 22:00 米国 ホーニング・米カンザスシティー連銀総裁講演
・ 23:00 米国 2月景気先行指標総合指数
・ 23:00 米国 3月フィラデルフィア連銀指数
・ 01:45 英国 センタンス英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演

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