3/17本日の戦略-欧州時間帯での要人発言に注意か-
おはようございます。久しぶりに本邦の金融政策が注目されています。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>豪ドル>ドル>NZドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日は注目してたEU財務相会合では具体的なものが出てきませんでしたが、格付け会社1社がギリシャをウォッチリストから外したことや、他の1社がスペイン、フランスの「AAA」格付けに対して問題ないとの見解を示したことで、ユーロが強含みとなりました。昨日の発言を拾ってみますとパパコンスタンティヌ・ギリシャ財務相は「ギリシャは金融支援を要請していない」「ユーログループはギリシャ救済における技術的、形式的な問題を議論」、レーン欧州委員「ギリシャは2010年の財政赤字削減目標を達成するだろう」「ギリシャの金融支援は今は必要ない」などとなっています。これらの発言を見る限りでは、ギリシャが支援を必要とせず、自力で財政赤字削減を目指ことになりますが、4、5月には約200億ユーロの償還があるといわれていることから、月末から4月には再びギリシャ問題が蒸し返されてくる可能性が高いと思います。ただ、短期的な市場心理としてはユーロの懸念が後退しつつあるように見えます。
また、本日は日銀の金融政策決定会合の結果の発表と白川日銀総裁の定例記者会見が予定されています。これまで政策変更を伴う会合は比較的時間がかかっていることから、12時を過ぎても発表されない場合(これまでの記憶では2時過ぎに結果が発表され、同日の日銀総裁記者会見が中止になったことがあったと思います)には、昨日も書きました昨年12月に導入した新型オペ(公開市場操作)の資金供給規模を現在の10兆円から上積み。または、貸出期間がより長い新型オペの追加の可能性が高まります。ただ、市場への影響の面というと限定的にならざるを得ないもしくは材料出尽くしからの円買いとなる可能性があります。また、本日はストラスカーンIMF専務理事、ドラギ・ギリシャ財務相の講演(16時30分)が予定されていることから、ギリシャに対しての懸念がさらに後退するのであれば、円売りが継続される可能性があります。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け
NZドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
NZドル/ドル 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
■変動率からの予想レンジ 08:44→NYクローズ
Ccy
予想レンジ USDJPY
89.87 ~ 90.74 EURJPY
123.47 ~ 125.09 GBPJPY
136.40 ~ 138.47 AUDJPY
82.31 ~ 83.50 NZDJPY
63.57 ~ 64.57 CADJPY
88.43 ~ 89.69 ZARJPY
12.13 ~ 12.34 NOKJPY
15.36 ~ 15.59 MXNJPY
7.13 ~ 7.23 HKDJPY
11.56 ~ 11.68 SGDJPY
64.42 ~ 65.06 EURUSD
1.3694 ~ 1.3833
■前日のサマリー
昨日の東京時間は海外からの流れを引き継いでドルの上値が重い展開となりました。9時30分に発表された豪準備銀行(RBA)の議事録で4月の利上げの可能性が後退したことから、豪ドル主導でクロス円が弱含みとなったことで、ドル/円は1ドル=90円台ミドルから89.97円、ユーロ/円は1ユーロ=123円台後半から123.24円まで下落、ユーロ/ドルは1ユーロ=1.36ドル台後半から1.3701ドルまで上昇しました。ロンドン時間に入りクロス円を中心に買い戻しとなり、ユーロ/ドルは1.3657ドルまで下落したものの、19時に発表された独ZEWが市場予想を上回る44.5となったこで、ユーロ/ドルは1.3731ドル、ユーロ/円は124.55円、ドル/円は90.74円まで上昇しました。NY時間では、発表された米住宅着工件数、住宅許可件数が市場予想を上回ったことや前月が上方修正されたものの、ドル買いが続かず、格付け機関S&Pがギリシャの格付けは変更しないものの、クレジットウォッチの解除を表明したこと、ムーディーズがスペイン、フランスの「AAA」格付けは問題ないと発言したことなどでユーロが買われ、ユーロ/ドルは1.3731ドル、ユーロ/円は124.62円まで上昇、ドル/円は90.25円まで下落しました。その後は、市場が注目していた米FOMCで、「長期間にわたって(for an extended period)」の文言が再確認されたことでの失望から90円台後半まで回復していたドル/円は90.15円、ユーロ/円は123.95円まで下落、ユーロ/ドルは1.3716ドルまで下落していたものの、この発表を受けて1.3784ドルまで上昇しました。
クローズはドル/円が90.31円、ユーロ/ドルが1.3765ドル、ユーロ/円は124.31円。
■株価(bloomberg.com)
Index
引値
前日比
(%) 日経225
10721.71
-30.27
-0.28%
FTSE100(英)
5620.43
26.58
0.48%
DAX(独)
5970.99
67.43
1.14%
NYダウ(米)
10685.98
43.83
0.41%
S&P500(米)
1159.46
8.95
0.78%
NASDAQ(米)
2378.01
15.80
0.67%
■金利(FXミュージアムより)
Country
利回り
前日比 米10年債
3.65
-0.05
日本10年債
1.340
0.000
英10年債
4.02
-0.04
独10年債
3.14
-0.02
■コモディティ価格
Commodities
引値
前日比 NY金(期近)
1122.50
17.10
NY原油(期近)
81.70
1.90
■本日の指標発表(FXミュージアムより) ポンド関連は別Blogのポンド一本勝負もご覧ください
3/17(水)
・ 08:50 日本 1月第三次産業活動指数(前月比)
・ 09:30 オーストラリア 第4四半期新規住宅
・ 00:00 日本 日銀目標金利(無担保コール翌日物)
・ 15:30 日本 白川方明日銀総裁定例記者会見
・ 16:30 ユーロ圏 ドラギ伊中銀総裁講演
・ 16:30 その他 ストラスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事講演
・ 18:30 英国 2月失業保険申請件数推移
・ 18:30 英国 2月失業率(社会保障受給)
・ 18:30 英国 英中銀(BOE)金融政策議事録
・ 18:30 南アフリカ 1月実質小売売上(前年比)
・ 19:00 ユーロ圏 1月建設支出(前月比)
・ 19:10 ドイツ ウェーバー独連銀総裁講演
・ 21:30 米国 2月生産者物価指数(前月比)
・ 21:30 カナダ 1月卸売売上高(前月比)
・ 03:00 米国 バーナンキ米連邦準備理事会議長(下院)証言
・ 05:30 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演





