3/16本日の戦略-日銀の政策は限定的で、ユーロ圏からの円高リスクも-
おはようございます。本日は夕方から冬に逆戻りとなりそうです。風邪も流行っているようですので、ご注意を。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>豪ドル>ドル>NZドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日は欧州要人からギリシャ救済に向けて否定的ともとれる発言が続いたことで、後退しかけていた悲観的な見通しが復活しユーロが下落しました。ただ、本日もEU財務相会合が予定されていることから、市場に出ている不安要因を消せるかどうかです。シュタルクECB理事の講演が0時45分に予定されていますので、要人の発言には注意が必要となります。ただ、ギリシャの緊縮財政政策や好調と見られる国債入札で、市場が落ち着いてきているだけに、EU財務相会合で再び不安感を与えるメッセージを発信しないと思います。
また、本日から日銀の金融政策決定会合が2日間の予定で開催されます。今回はデフレ克服に向けた金融緩和の拡大策を協議するとみられ、昨年12月に導入した新型オペ(公開市場操作)の資金供給規模を現在の10兆円から上積み。または、貸出期間がより長い新型オペの追加の可能性があります。いずれにしても明日の午後に結果が発表されるまでは、円売り圧力が継続するものと思われますが、市場では日銀の政策が限られていることが分かっていることもあり、円安効果も限定的となる可能性があります。また、米国ではFOMCでは公定歩合の追加の0.25%の引き上げや「長期間にわたって(for an extended period)」などの文言変更などの出口戦略に向けて前進がみられるかどうかに注目が集まり、将来の利上げの可能性が示唆されるようであれば、ドルが買われやすくなると思いますが、一方では2月18日に0.25%引き上げた公定歩合が利上げを意味するものではないと、直後に否定的なコメントを繰り返したことから、今回もそのメッセージを市場に投げるようであれば、ドルが売られやすくなると思われます。
チャートではこのところ、ドル/円のボラティリティ(変動)が極端に低下していることから、本日のFOMCなどをきっかけに上下に動く可能性があります。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
NZドル/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
■変動率からの予想レンジ 08:18→NYクローズ
Ccy
予想レンジ USDJPY
90.10 ~ 90.98 EURJPY
122.93 ~ 124.56 GBPJPY
135.06 ~ 137.08 AUDJPY
82.14 ~ 83.36 NZDJPY
62.93 ~ 63.94 CADJPY
88.19 ~ 89.46 ZARJPY
12.11 ~ 12.32 NOKJPY
15.28 ~ 15.51 MXNJPY
7.14 ~ 7.24 HKDJPY
11.59 ~ 11.71 SGDJPY
64.51 ~ 65.15 EURUSD
1.3598 ~ 1.3738
■前日のサマリー
昨日は中国の全時代(14日閉幕)で温家宝首相から人民元切り上げ圧力に対する牽制発言が見られたことで、東京時間朝方に円が売られる場面が見られ、ドル/円は90円台ミドルから後半のレンジでの取引となりましたが、ユーロ/円は朝方の124円台後半から前半へと下落、ユーロ/ドルも1.37ドル台後半から前半にかけて下落しました。ロンドン時間では、ポンドが先般出ていたM&Aの蒸し返しや中東勢の売り、バーガー英金融政策委員の「GDPが下落する可能性があるが、2番底にはならないとみている」との発言などから下落したことで、ユーロも弱含みで推移、ユーロ/ドルが1.3701ドル、ユーロ/円が124.28円まで下落しました。その後、アルムニア委員「欧州通貨基金(EMF)は長期的な解決策」、ゴンザレス・パラモECB理事「財政政策はよりしっかりと協議されるべき」「ユーロ諸国は規定を重視すべき」、レーン欧州委員「ギリシャの追加の緊縮策を含む政策は市場にプラスのインパクトがあった」ユンケル・ルクセンブルグ首相兼財務相「ギリシャが欧州連合(EU)の救済を必要とうするとは考えていない」などとお欧州要人からの発言が相次ぎ、内容がギリシャ救済に向けてポジティブではなかったことから、リスク回避の「円買い」「ドル買い」につながり、ドル/円は90円台後半から90.36円、ユーロ/ドルは1.3639ドル、ユーロ/円は123.32円まで下落したものの、引けにかけてNYダウが下げ幅を縮小したことから、下値からはやや戻してクローズしています。
クローズはドル/円が90.52円、ユーロ/ドルが1.3677ドル、ユーロ/円は123.80円。
■株価(bloomberg.com)
Index
引値
前日比
(%) 日経225
10751.98
0.72
0.01%
FTSE100(英)
5593.85
-31.80
-0.57%
DAX(独)
5903.56
-41.55
-0.70%
NYダウ(米)
10642.15
17.46
0.16%
S&P500(米)
1150.51
0.52
0.05%
NASDAQ(米)
2362.21
-5.45
-0.23%
■金利(FXミュージアムより)
Country
利回り
前日比 米10年債
3.69
-0.01
日本10年債
1.340
0.000
英10年債
4.06
-0.04
独10年債
3.16
-0.01
■コモディティ価格
Commodities
引値
前日比 NY金(期近)
1105.40
3.70
NY原油(期近)
79.80
-1.44
■本日の指標発表(FXミュージアムより) ポンド関連は別Blogのポンド一本勝負もご覧ください
3/12(金)
・ 19:00 ドイツ ウェーバー独連銀総裁講演
・ 20:00 ユーロ圏 1月鉱工業生産(前月比)
・ 20:00 英国 デール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 21:00 カナダ 2月雇用ネット変化率
・ 21:00 カナダ 2月失業率
・ 22:30 米国 2月小売売上高(除自動車)
・ 22:30 米国 2月小売売上高
・ 23:55 米国 3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報
・ 02:00 米国 ガイトナー米財務長官講演
・ 05:45 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演





