山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2007年3月31日 (土)

悩ましい動き続く

こんにちは
ドル円は昨日も118.37円の戻り高値で止められました。日足の一目均衡表の基準線を抜けられません。米国に対する弱気センチメントがマーケットの大半を占めていた中で、個人消費支出、シカゴPMI、建設支出などが、いずれも市場予想よりよい結果となったものの、前出の基準線を上抜けるには至りませんでした。その後、バーレーンの米国民に対する避難勧告が出たとのマーケットルーマーでドル円は117.20円近辺まで下落しています。ホワイトハウスにより、この噂は否定されましたが、中国の外貨準備に占めるドルの割合が65.78%から64.75%へ減少とIMFが発表したことや、米国が中国紙製品に対する相殺関税(割り増し関税)を適用するする方針を発表、これが米経済にマイナスとなる見方もドルの戻りを重くしたようです。

Gbp20070331_04
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

一目均衡表では、基準線がレジスタンスとして機能しています。しかし、下値も徐々に切りあがってきており、完全にPは同の形になっています。現在、サポートレジスタンスが1.5円くらいまで狭まっていますので、大きく抜けた方向に動いていくと思います。ターゲットは4月4日(水)の変化日(雲のねじれ)です。

Gbp20070331_01
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

昨日発表された米2月の個人所得、消費支出とも+0.6%でした。また、PCE価格指数は前月比+0.2%、同前年比+2.3%、PCEコア価格指数は前月比+0.3%、同前年比+2.4%でした。

Gbp20070331_02
source:NAPM,UofM-Reuters

ミシガン大学消費者信頼感指数確定値は88.4、シカゴ購買部協会景気指数は61.7と大幅に上昇しています。

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2007年3月30日 (金)

GDPの上方修正は在庫が寄与

こんにちは
昨日は為替ラジオFOREXRADIOに出演してきました。ラジオとはいえ、人前で話をするのには緊張しますね。
プレゼントもありますので、是非聞いてみてください。

さて、昨日は米国の4QGDPの改定値が前年同期比
2.5%(前回は2.2%)へ上方修正されたことから、ドルは下落前の水準まで戻しました。また、本日は本邦期末(年度末)要因から、仲値不足観測やちょっと前に上場廃止の危機に直面したN証券のアジア株などの投信設定(ファンド・オブ・ファンズ)があることから、午前中は上昇して始まりましたが、118.17円まで上昇した後は円転ものの噂もあり、117円台後半まで下落しています。

昨日のGDP改定値ですが、上方修正の主な要因は在庫のようです。このため、今回の修正の反動が2007年の1Qに出てくる可能性があります。

項目 1Q 2Q 3Q 4Q
GDP($10億) 13,008.4 13,197.3 13,322.6 13,458.2
GDP(前年同期比) 5.6 2.6 2.0 2.5
source:Department of Commerce

Blog20070330_01
source:U.S. Department of Commerce

昨日発表された新規失業保険申請件数は、予想320,000人のところ、308,000人(前回318,000人に修正)、継続受給者数は2,518,000人のところ2,527,000人(前回は2,495,000人に修正)で、申請件数は依然として低い水準を維持しています。

Blog20070330_02
source:U.S. Department of Labor

ドル円は昨日の戻りで、まだまだレンジの様相が強そうですが、依然として118円台では上値が重くなっています。弱気センチメントの中でのGDP改定値という材料で戻りましたが、上には日足のレジスタンス、下には週足のサポートと上下に動きにくくなっているようです。

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2007年3月29日 (木)

地政学的リスクからドル離れ進むか

こんにちは
本日は夕方から為替ラジオに出演します。よろしければご視聴ください。http://forexradio.net/

さて、昨日は米2月の耐久財受注が市場予想に反して下落、前月も下方修正されたことから、ドルが弱気となり、更にバーナンキ米FRB議長の議会証言で、米景気の見通しが不透明とされたことから、ドル売りに反応しました。 このところ発表される米経済指標が米国経済の減速を示すような内容が多いことから、今後の米国の利下げの観測が強まりつつあるようです。
バーナンキ米FRB議長発言
・緩やかな経済成長シナリオを堅持
・高い資源利用が最大のインフレリスク
・サブプライム問題は限定的
・住宅建設投資は経済成長を抑制へ
・企業設備投資は緩やかに拡大へ
・将来予測をめぐる不透明性が高まってきた
・コアインフレは引き続き高い水準にある
・将来のFRB政策決定はインフレと成長見通しの進展次第
・インフレが予想通り低下しないリスクが依然FRBの主要な政策懸念
・インフレ期待が抑制されているとみられるのは心強い

米2月耐久財受注

項目 12月 1月 2月 前月比
合計 222,520 201,923 206,948 2.5
除く輸送機器 153,344 147,135 146,923 -0,1
除く国防 211,506 192,312 197,181 2.5
source:U.S. Census Bureau

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source:U.S. Census Bureau

発表された耐久財受注は市場予想が3.5%のところ2.5%(前月が-9.3%へ修正)、除く輸送機器は同1.8%のところ-0.1%(前回-4.0%へ修正)でした。

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source:ECB

ユーロ圏マネーサプライM3は予想9.8%のところ10.0%(前回は9.9%へ修正)と高い伸びを示しています。ECBの更なる利上げの材料の一つとなりそうです。

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source:IMF

イランに対する地政学的リスクから原油や金価格が上昇しています。また、米国の景気減速から、外貨準備高のドル以外へのシフトが話題となっています。IMFの統計では、世界の外貨準備のドル離れが少しずつ進み、ユーロやポンドへシフトしているのが見て取れると思います。外貨準備の増加=通貨高ではありませんが、外貨準備のユーロが占める割合が3割程度になるとの推計もあります。

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2007年3月28日 (水)

ドル円目先は下を試すか

こんにちは
昨日は独IFO研究所発表の独3月景況感指数が市場予想に反し上昇したことから、ユーロが買われましたが、ユーロの上値も重く、方向感の出にくい相場展開となっています。本日これまでは、大手のNアセットマネジメントが設定した「Nユーロ・トップ・カンパニー」が予想以上に集まらず、ユーロ円が主導する形で、クロス円が全般的に下落しています。

Blog20070328_01
source:IFO

昨日発表された独IFO研究所の景気動向指数
・景気動向 107.7(前回107.0)
・現況評価値 112.4(前回111.6)
・予想値 103.2(前回102.6)
ウェーバー独連銀総裁の「ドイツ経済は極めて良好な状態にある」(3/13発言)やドイツ経済技術省の「付加価値税(VAT)の引き上げが経済に及ぼす悪影響は当初の予想より限定的である](3/27発言)、ベルナー・ドイツ卸売・貿易業連合会会長の「2007年は輸入も約9%増加する」、「全体的に、今年の貿易黒字は約1800億ユーロ(2389億ドル)と過去最高を更新するだろう」との発言などからも、ドイツは景気見通しに対してかなり楽観的な見方をしているようです。

Blog20070328_02
source:ECB

本日17:00発表予定のユーロ圏マネーサプライM3です。このところ高い伸びを示していることから、トリシェECB総裁などが気にしています。昨日の英キング中銀総裁もマネーサプライの増加には触れており、欧州は全般的にマネーサプライを注視する傾向が強いように思います。10%台の伸びになってきたときには、ECBの利上げも視野に入ってくるのではないでしょうか。

Blog20070328_03
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ドル円の一目均衡表ではこれまでに基準線を数回試したものの、超えることができませんでした。115.13(3/5安値)と115.74(3/14安値)を結んだサポートラインが116.67に位置しています。また、レジスタンスは一目均衡表の基準線となっています。遅行線が雲の下(上記の赤丸)にでてきましたので、下落の可能性が高いと思いますが、この下落でサポートラインを下抜けすると、115.13の下値を試しに行く可能性が高いと思います。しかし、ここでサポートされると、雲の上限が切りあがっていくこともあり、戻りもありえます。

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2007年3月27日 (火)

ドル円はテクニカル上の節目を越えられるか

こんにちは。
昨日は注目されていた米2月の新築住宅販売が市場予想を大幅に下回る
848,000件(前回は882,000件へ修正)となり、2001年9月以来の低い数字となりました。期待されていた住宅販売が低い数字となり、米国の利下げ観測が高まり、ドル円は一時117.60円近辺まで下落しましたが、米株式市場が終盤に持ち直したこともあり、円キャリートレードや本邦からの円売りなどで118.10円近辺まで戻しています。本日これまでも、米系ファンドなどの円売りが先行し、ドル円は底堅い動きとなっています。

Blog20070327_01
source:U.S.Census

米2月の新築住宅販売件数減少の見方ですが、
①中古住宅に比べディスカウント(値引き)しにくい新築住宅の販売が減少した
②中古住宅販売(所有権移転)は伸びているので、住宅自体は悪くない
③先行指標(新築住宅販売は契約時の件数)となるため、米住宅は悪化
大きく分けて、①と②は楽観的、③は悲観的となります。マーケットでは、もうしばらく住宅関連指標を見て、FRBの金融政策を判断することになりそうです。
余談ですが、新築住宅で一番売れている価格帯は$200,000-$299,999です。

Blog20070327_02
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

FOMC声明後のマーケットではドル弱気センチメントが支配的でしたが、中古住宅販売など、楽観的な経済指標で、弱気センチメントがやや後退したように見えましたが、再び昨日の新築住宅で冷やされました。方向感が定まらず、マーケットも疑心暗鬼となっていることから、目先はテクニカル主導の動きとなるかもしれません。ドル円は依然として118円ミドル近辺にあるレジスタンスラインに上値を抑えられています。
主なものでは
・118.37(一目均衡表の基準線、下落の50%)
・118.47(一目均衡表の雲の下限:先行スパン2、3/12高値)
・118.71(90日移動平均線)
・118.96(2/16安値)
これらを上抜いていけるかが目先の焦点(攻防)となりそうです。

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2007年3月26日 (月)

新築住宅販売にも注目

こんにちは
本日これまでは、朝方にNZの貿易収支が発表され、市場予想が-2.5億NZドルのところ
-1.27億NZドル(前回-8.31億NZドルへ修正)となり、NZドルが上昇したものの、上値は利喰いポイントとばかりに、利益確定の売りが先行し、本日のOpenレベルまで戻っています。その他の通貨は目立った動きが無く、小動きとなっています。

Blog20070324_01
source:NAR

本日23:00に米2月新築住宅販売が発表されます。市場予想では990,000件(前回937,000件)となっています。1月の天候不順の反動や中古住宅販売の伸びから、やや期待値が高いように思いますが、先行指標である住宅が回復を示すようであれば、6月までの利下げ観測がもう一段後退すると思います。

Blog20070326_01
source:IFO

上のグラフは27日17:00発表の独IFO研究所の景気動向指数です。独は本年から引き上げられた付加価値税の影響がそろそろ出てくる頃と思われます。市場予想は景気動向指数は106.5(前回107.0)、現況評価値は111.0(前回111.6)、予想値は102.3(前回102.6)といずれも下向きとなっています。これより落ち込むと、ユーロが売られることとなりそうです。

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2007年3月25日 (日)

IMMポジションはNZの警戒を示す

おはようございます。
FOMCの声明後の米国の利下げのマーケットの織り込み度が8月までで100%となりました。その後の中古住宅などの米経済指標を受け、僅かながら後退したものの、マーケットは米国の利下げ時期を探ろうとしています。その一方では、米国の次の金融政策が利上げを予想しているところもあり、地区連銀総裁やバーナンキFRB議長の発言から方向性を探ろうとしています。そんな中で
28日にバーナンキFRB議長が上院、下院で米経済について議会証言をします。26日の週はこれが非常に重要なリスクイベントになると考えています。また、米国のGDP改定値やPCE(個人消費)動向も、今後の米経済の行方を見るうえでは重要となります。一方、上昇を続けているオセアニア通貨のNZも経常赤字額が発表され、対GDP比が注目されます。

IMMポジションの動向では、目立った動きとしてNZドルが過去最高のロングを更新、豪ドルもこの2週間でロングが急速に増加しています。一方、円ショートは今週も僅かながら減少しています。中長期CTAファンドの円ショート解消(少しずつ)の動きの可能性はあるものの、今週はショートポジション減少=円高の相関になっていないことから、まだ短期CTAファンド慎重姿勢をとっているかもしれません。

Blog20070325_01
source:CFTC

円ショートは2,900コントラクト減少の49,953コントラクトとなりました。

Blog20070325_02
source:CFTC

ユーロロングは8,199コントラクト減少の87,956コントラクトとなりました。

Blog20070325_03
source:CFTC

豪ドルロングは15,058コントラクト増加の63,165コントラクトとなりました。

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source:CFTC

NZドルロングは4,094コントラクト増加の18,856コントラクトとなりました。。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(26日更新)

3月26日の週の注目指標
26日(月)
・米2月新築住宅販売
27日(火)
・独3月IFO景況指数
28日(水)
・英4QGDP確定値
・英4Q経常収支
・ユーロ圏2月マネーサプライM3
・米2月耐久財受注
・バーナンキ米FRB議長議会証言
29日(木)
・NZ4Q経常収支
・独3月失業者数増減
・米4QGDP確定値
・米4QPCE
30日(金)
・本邦消費者物価指数(東京、全国)

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2007年3月24日 (土)

米利下げ観測後退

こんばんは。
名古屋のセミナーから戻ってきました。足元の悪い中、ご参加くださりました皆様ありがとうございます。

金曜日のマーケットは、注目されていた米2月の中古住宅販売件数が669万戸と2006年3月以来の高水準となり、FOMC後の8月までの利下げが100%織り込まれていたマーケットから、利下げ観測が後退、6月までの利下げが予想が26%まで後退しています。また、8月までの利下げ観測も22日現在では68%まで後退しています。

Blog20070324_01
source:NAR

米国の金融政策にテーマが少しずつ動いているようにも思えますが、これとは別に地政学的リスクを考慮に入れる必要が出てきたと思います。
・イラクの領海で任務にあたっていた英海軍のボート2隻がイランに拿捕(だほ)されたこと。
・ゲーツ米国防長官が「米軍は現在イラクとアフガニスタンに展開しているが、第3の紛争が起きても対応できる」との見解を示した。
直ぐにイランに対して米国が行動を起こすことはないと思っていますが、イランの核開発問題などの懸念材料もありますので、常にリスクの一部として注意しておいたほうがよいでしょう。

2007年3月23日 (金)

オセアニア通貨は危険水準へ突入

こんにちは
明日は名古屋で今井雅人氏(マット今井氏)のセミナーです。読者でセミナーにご参加される方、お会いできるのを楽しみにしています。
さて、昨日は21日のFOMC後の声明からドルが弱気見通しとなり下落したのは行き過ぎとの見方から、ドルが買い戻されています。本日これまでもドルは117.85円まで下落したものの、欧州時間帯に入り、再び118円台前半まで戻しています。これに伴いクロス円もしっかりした動きとなっています。(15:50現在)

Blog20070323_01
source:Bureau of Labor Statistics

昨日発表された米週間新規失業保険申請件数は316.000人(前回320,000へ修正)、失業保険継続受給者数は2,501,000人(前回2,570,000人へ修正)と、いずれも減少しました。また、本日はサブプライム関連で注目されている米2月の中古住宅販売件数が発表されます。事前予想は630万件(前回646万件)ですが、サブプライムに関する影響は今月に含まれないと筆者は見ていますので、次回以降の数字に注目です。

円キャリートレード解消の動きから下落したオセアニア(豪ドル、NZドル)通貨ですが、株式市場の落ち着きや金、原油価格の戻りなどもあり、対ドル、対円でV字の回復をしています。しかし、オシレータ系のテクニカル指標では警戒水準へ入っています。

Blog20070323_03
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

豪ドル/円は一目均衡表で日足が雲の上、遅行線も雲の上、日々線を上抜けました。一目均衡表上では上昇トレンドが継続しています。しかし、オシレータ系のスローストキャスティックスの%Dが96.53、SDが95.97と100にかなり近いところにあります。また、%D、SDの数字が接近していることから、近々デッドクロス(売りサイン)が出るものと思われます。加えて、96.45円(1/24高値)と95.91円(2/22高値)を結んだレジスタンスライン95.47円に位置していることから、ここをブレイクできなければ、かなり高い確率で下落すると思います。

Blog20070323_02
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

NZドル/円も一目均衡表で日足が雲の上、遅行線も雲の上へ出ましたが、日々線はまだ抜け切れていません。一目均衡表上では上昇トレンドと見てよさそうです。しかし、こちらも豪ドル/円同様にオシレータ系のスローストキャスティックスの%Dが96.81、SDが92.82と100にかなり近いところにありますので、近々デッドクロス(売りサイン)が出るものと思われます。

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2007年3月22日 (木)

FOMCでは政策変更が示されたが

こんにちは。
昨日は米公開市場委員会(FOMC)が開催され、政策金利は5.25%のまま据置となりました。

Blog20070322_01
source:各国中銀

FOMCの声明要旨は下記を参照してください。また、原文をご覧になりたい方はこちらを参照してください。
・最近の経済指標はまちまちで、住宅セクターの調整は進行している。
・それでもなお経済は今後数四半期、緩やかなペースで拡大を続ける可能性が高いようだ。
・最近のコアインフレ指標は、やや高水準
・インフレ圧力はいずれ鈍化する可能性が高いようだが、高水準の資源(リソース)利用度は、これらの圧力を持続させる可能性がある。
・将来の政策調整は、今後の情報によって示唆される。
一段の引き締めの可能性は削除された。

マーケットでは、この声明を受け、米国の利下げが6月位になることを織り込み始めているようです。筆者個人の見解では金融政策は中立で、ややハト派よりとなったように思います。実際の相場の流れとしては利下げに転じたときにドル買いが起こる(高い金利を享受しようとする動き)と見ています。その後は、金利の低下と主にドルも下落すると思っています。ドルは主要通貨に対して売られていますが、ユーロ、豪ドル、NZドルは米ドルに対して買われすぎ感が出始めていることから、上値に対する警戒が必要になってくるでしょう。

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2007年3月21日 (水)

ユーロの上値に警戒

こんにちは
春分の日で本邦は休日です。暖冬の影響もあり、早ければ桜も咲き始めるでしょうね。
昨日は英国のCPIやRPIが事前予想よりも高い数値となったことで、ポンド買いが先行、その後発表された米国の新築住宅着工件数が増加を示したものの、マーケットの反応は今ひとつで、周小川中国人民銀行総裁の「外貨準備を一段と積み上げる意向はない」との発言から、ドルが弱含みに推移しました。また、ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相は「為替相場は日本経済のファンダメンタルズにおける事実を反映しなければならない」と発言、エッセンG7からの円安に対しての牽制発言を行っています。

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source:U.S. census Bureau

発表された新築住宅着工件数は1,525,000件、前月比+9.0%、建設許可件数は1,532,000件、前月比-2.5%でした。サブプライム問題が長期化した場合には、住宅の在庫の積み増しになる可能性もあり、今後の住宅販売の数字を見極める必要があります。

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Blog20070321_02
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

欧米の景況感格差からユーロドルは1.33ドルを超えていますが、オシレータ系テクニカル分析(スローストキャスティックス)では、高値に対する警戒が必要な水準となっています。ユーロドルはデッドクロスが発生、発生レベルも90に近いことから、目先の反落が予想されます。

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Blog20070321_02
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ユーロ円もスローストキャスティックスでデッドクロスが出ており、一目均衡表でも雲の上限がレジスタンス、遅行線が日々線の下に位置していることから、上昇余力に乏しいように思います。

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Blog20070321_06
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ユーロポンドは既にスローストキャスティックスでデッドクロスが出ており、昨日の英国の指標でポンドが買われたことから、目先のサポートの転換線を下抜きました。次のサポートは基準線となりますが、変化日(雲のねじれ)も近いことから、下落に対する警戒が必要です。

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2007年3月20日 (火)

主要株価上昇でリスク許容度増加か

こんばんは。
ばたばたしてしまい、ブログの更新時間が遅くなってしまいスミマセン。
昨日はNAHBの住宅市場指数は主要な経済指標の無い中で、注目度が高いとの前評判がありましたが、結果は36(予想38)と悪かったにもかかわらず、反応がほとんどありませんでした。しかし、日・英・米と
株式市場3兄弟がそろって上昇したことで、サププライム不安で冷やされた株式市場は、少しずつ落ち着きを取り戻しているようです。

Blog20070320_03
source:Dow Jones

Blog20070320_01
source:FT

Blog20070320_02
source:nikkei

株式市場の戻りとともに、ファンドなどのリスク許容度(どれだけリスクが取れるか)が、上がっているように思います。そのため、株式市場が上昇すると円を売るような動きに繋がっています。今後もこの動きが続くようであれば、ドル円を含むクロス円は元の水準までの上昇の可能性ありとは思いますが、テクニカル分析の観点(オシレータ)から言えば、そろそろ買われすぎの警戒水準へと入りつつあります。

2007年3月19日 (月)

日経平均株価下落の思惑外れる

こんにちは。
本日は中国利上げの影響で朝方に日経平均下落予測からドル円は下攻めしましたが、予想外に日経平均株価が強くて上昇したことで、ショートを振った人たちのショートカバーに小さなロスカットを誘発、ドル円は117.47円の高値をつけましたが、買いが続かず、その後は117円を挟んでの動きとなり、117円台前半で動意がなくなりました。(17:15現在)

Blog20070319_01
source:各国中銀

明日、あさってと本邦(日銀)及び米国(FRB)による金融政策がありますが、どちらも政策金利の変更は予定(予想)されていません。その後の福井日銀総裁の記者会見やFOMC後の声明に関心が集まっています。本邦は統一地方選挙(都知事選含む)や参議院選挙を前に政治的な思惑から利上げを行うことが難しいと思いますし、2月のやや強引と思える利上げを見ると、今月は現状維持しかないでしょう。また、米国はサブプライム問題が声明に上ると思われますが、メインは米景気の状況であり、卸売物価指数や消費者物価指数から見るとインフレに対する警戒をまだ緩められないというような内容になりそうです。米国はニュートラルからハトへの変身は無いと思われます。

Blog20070319_02_1
source:NATIONAL ASSOCIATION of REALTORS

また、今週金曜日に発表が予定されている中古住宅販売件数ですが、マーケットは米国の寒波の影響から弱めに見ています。季節要因的にも冬場の住宅の売れゆきはあまり強くないと思いますが、米住宅が回復を示しているようですと、短期的なドル買いに繋がる可能性があると見ています。

2007年3月18日 (日)

中国金利を0.27%引き上げ

おはようございます。
昨日中国人民銀行(中銀)が商業銀行の1年物の貸出金利を
0.27%引き上げ6.3%(本日より実施)にしました。中国人民銀行による金利引き上げはある程度マーケットコンセンサスになっていましたが、実施が前倒しになったことにより、明日の上海株式の動向が気になります。

IMMポジションの動向では、円が引き続き減少したものの、スイスフランのショートは微増、ユーロロングが微増、ポンドロングは微減となっています。CTAファンドなどが円ショートポジションを少しずつ閉じているとの噂もあり、今後の動向にも気を配る必要がありそうです。

Gbp20070318_01
source:CFTC

円ショートは10,033コントラクト減少の52,853コントラクトとなりました。

Gbp20070318_02
source:CFTC

ユーロロングは7,476コントラクト増加の96,155コントラクトとなりました。

Gbp20070318_03
source:CFTC

ポンドロングは6,990コントラクト減少の20,403コントラクトとなりました。

Gbp20070318_04
source:CFTC

スイスフランショートは3,024コントラクト増加の24,891コントラクトとなりました。。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(19日更新)

3月19日の週の注目指標
19日(月)
20日(火)
・日銀金融政策決定会合(据え置き予想)
・福井日銀総裁記者会見
・英2月消費者物価指数
・米2月住宅着工件数
21日(水)
・英金融政策委員会議事公表
・米FOMC
22日(木)
・英2月小売売上高
23日(金)
・ノルウェー1月失業率
・米2月中古住宅販売

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2007年3月17日 (土)

FOMCの声明に注目!

こんばんは
昨日は発表された米国の経済指標が全体的に強めとなったものの、サブプライムに対する不安からドルは主要通貨に対して下落、ユーロが上昇しました。サブプライム関連はまだマーケットの主要なテーマの一つであり、しばらくはサブプライムに絡む材料で米国の株式市場、為替が動く材料となりそうです。

下の2つのグラフは昨日発表された米2月の消費者物価指数です。上が前月比、下が前年比です。

Gbp20070317_01
source:Bureau of Labor Statistics

米2月消費者物価指数は前月比+0.4%、変動の大きいエネルギーと食品を除いたコアは同+0.2%となりました。

Gbp20070317_02
source:Bureau of Labor Statistics

米消費者物価指数の前年比は+2.4%、コアは同+2.7%となり、消費者物価指数はまだ高止まりしており、FRBによる早期利下げ観測が後退しました。

Gbp20070317_03
source:source:The Federal Reserve Board

米2月鉱工業生産は前月比+1.0%となり、大幅上昇となっています。

Gbp20070317_04
source:Reuters / University of Michigan Surveys of Consumers

米3月ミシガン大消費者信頼感指数速報値は88.8と前月91.7から低下、2006年9月以来の90割れとなりました。

冒頭にも書きましたが、サブプライム問題が米経済に与える影響が未知数であることから、これの対応を間違えると、株式の下落やファンドの損失など、金融不安を誘発する可能性があります。まだまだサブプライム関連のニュースからは目が話せないことがあります。3月19日の週は住宅関連の指標と20・21日のFOMC後の声明(特に住宅やサブプライム)が重要になってくると思います。

2007年3月16日 (金)

米経済指標はMIX

こんにちは
昨日は米国の2月生産者物価指数が発表され、前月比+1.3%、コアで同+0.4%となりましたが、内容を見ますと、エネルギー関連を除けば、たばこが+4.1%小型トラックが+1.7%と変動の大きいところが数値を押し上げています。また、SNB(スイス中銀)、Norges Bank(ノルウェー中銀)が予定通り政策金利を0.25%引き上げています。

Blog20070316_03_1
source:Bureau of Labor Statistics

対米証券投資は予想を上回る974億ドルの流入超となりました。米国への資金流入が減る懸念を抱いていましたので、データからは安心できる数字となりました。

Blog20070316_02
source:FRB

NY連銀製造業景気指数は事前予想を大幅に下回る1.9となりました。

昨日発表された米国の経済指標はMIXで、ドルは底堅い動きとなりました。ヘッジファンドの動向を見ますと、あまりリスクが取れなくなっているように思えますので、ドル円、その他の通貨のボラティリティ(変動率)も以前のように徐々に減っていくように思います。ユーロの次の金融政策が見えてくるまでは、小動きとなると思いますが、グリーンスパン元FRB議長の発言にあるように、サブプライムの動向によっては再び株式市場主導での為替の変動の可能性もあろうと思われます。しかし、まだ、構造的な円安の流れが変わったわけではないので、このレベルで底かためをするようであれば、ドル円は再び120円を目指して上昇していくものと思われます。

Blog20070316_01
source:NY地区連銀

ポンド関連は別Blogのポンド一本勝負もご覧ください

2007年3月15日 (木)

柳の下にどじょうは何匹いるか

こんにちは
まだまだ株式市場に翻弄される展開が続いています。サププライムに関しては、ひとまず落ち着いた感じとなっています。米アクレディテッド・ホーム・レンダーズ・ホールディングに対する増資や米ゴールドマン・サックスのよる買収の噂などから52%強上昇しています。また、豪でも住宅金融RAMSの買収をめぐり、マッコーリー銀行とセント・ジョージ銀行が最大10億豪ドル(約920億円)で買収を提案する可能性があるようです。

ポンド関連は別Blogのポンド一本勝負もご覧ください

Blog20070315_01

株価主導で為替レートが動いていることから、NY株式市場のクローズから東京株式市場のオープンまでの間でよく動いているようですので、NYダウから日経平均を連想して、NYダウ上昇=日経平均高=円売り(またはその逆)とここ最近は動いているようです。この連想からのトレードとしては、NYダウ上昇=円売り(円安)となったときに円買い(またはその逆)を行うと東京株式市場オープン後は材料織り込み済みで自然と為替のNYクローズの水準まで戻るというストーリーです。柳の下にどじょうは何匹もいないと思いますので、くれぐれも自己責任で行ってください

本日はスイス中銀(SNB)とノルウェー中銀の金融政策発表が予定されています。スイスは日本の次に低金利の国であり、今回の利上げ(ほぼ確実視)前にスイスフランを買う動きが見られています。金利発表後に、円と同じようにスイスフランが売られるかどうか注目です。

Blog20070315_02
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

Blog20070315_03
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

Blog20070315_04
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ノルウェー中銀も0.25%の利上げを行い4.0%にする予定です。ノルウェー中銀はまだ数回の利上げの可能性が残っていますので、金利発表後のNOK/JPYの動きに注目です。

Blog20070315_05
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2007年3月14日 (水)

再び株主導の展開へ

サブプライム問題からNYダウが242ドルの下落となり、為替マーケットもドル安となりました。ようやく株式市場の影響下から抜け出せると思っていた矢先に、再び株式市場主導の展開へと戻った感があります。しかし、前回の急落で短期筋の円キャリー・トレードが巻き戻されていたこと(IMMポジションの推移から推測)や、下落した原因がサブプライムに絡むものと比較的はっきりしていたことで市場がパニックに陥らなかったことなどで、ドル円も約1円の円高水準に留まっています。

Blog20070314_01
source:Dow Jones

もう既にご存知だとは思いますが、NY証券取引所が米住宅ローン会社大手のニューセンチュリー・フィナンシャルを上場廃止にしています。これにより住宅金融会社のデフォルト懸念から株が下落しています。サブプライムは、低所得者層向けの貸付で、ローン全体の約20%を占めると思われます。このことが米経済に即深刻な影響を及ぼすかどうかは、今後の米政府の対応など(日本とは違い迅速)によって換わってくると思います。しかし、これまで堅調に推移してきた米株式市場にはマイナスに作用することはほぼ確実と思われ、 株式の下落→キャピタルゲインの減少→消費の減退などのストーリーが考えられます。

Blog20070314_02_1
source:U.S Census Bureau

昨日発表された米2月の小売売上高は変動の大きい自動車を除くと-0.1%と前月の0.2%(0.3%から下方修正)減速傾向が見られます。

Blog20070314_03
source:ZEW

一方、欧州ではZEWの景況感調査で、現況は69.2と前回の70.9から小幅下落したものの、先行きに対しては楽観的な見方が出ているようです。

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source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ユーロドルの一目均衡表です。ドル円ほどユーロドルでドルは下げていません。雲の上限と基準線でサポートされていることから、目先はレンジ内ながらも底堅い動きとなりそうです。

Blog20070314_05
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ドル円の一目均衡表ですが、遅行線が雲の上に出たと思ったら、また下へ落ちてきてしまいました。118円台ミドルからの重要なテクニカルポイントをこなせなかったこともありますが、まだ下落の戻りと見ていたほうがよいように思います。MACD低位でのゴールデンクロスが一つのポイントとなると思います。

2007年3月13日 (火)

木曜の対米証券投資に注目

昨日、本日これまではポンド円を中心にロシアのネームに振り回されました。ポンド円の下落に連れ、ユーロ円などのクロス円、ドル円も上値の重い展開となっています。また、サブプライム(信用度の低い貸付)会社のニュー・センチュリー・ファイナンスの借入先金融機関が融資停止を計画していることを明らかにすると、ドルが下落しました。

Blog20070313_01
source:

本日未明に発表された米2月月次財政収支は-119.996となり、前月と比べる赤字額が増加しています。しかし、前年の同月は-119.237、前々年の同月も-113.789と赤字額の増加は季節的な要因のようです。

Blog20070313_02
source:

先週発表の貿易収支に対する米国向けの投資(対米証券投資)が、赤字額を上回れるかが焦点となりそうに思います。この額が貿易赤字額のファイナンスに対して大幅に減少するようであれば、目先のドルは弱いと思います。

2007年3月12日 (月)

本邦4QGDPは上方修正だが

本日朝8:50に発表された本邦第4四半期のGDP改定値は市場予想通り+5.5%と強い数字となりましたが、マーケットの円買いに対する反応は今ひとつで、ドル円も117.97(bid)までの下落、その後は直ぐに118.30円近辺へと戻しています。

Blog20070312_01
source:内閣府

また、日銀から同時間に発表された国内企業物価指数(前年比)は1.8%と市場予想通りとなりましたが、1月は6.2%(2.2%から修正)されています。

Blog20070312_02
source:日本銀行

ドル円、ユーロ円の一目均衡表を見ますと、遅行線は雲の上に抜け出ています。また、日々線も雲の中へ入ってきたことから、目先、遅行線が雲の上限でサポートされる可能性が出てきたと思われます。ポンド円は残念ながら、まだ遅行線は雲の中、日々線は雲の下で基準線がレジスタンスとなっています。下げに対する戻りも早いのですが、ここからは新たな材料待ちの動きになるかもしれません。

Blog20070312_03
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

Blog20070312_04
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

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source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2007年3月11日 (日)

IMMで円ショート減少を確認

3月9日(金)に発表された3月6日(火)現在の、シカゴ通貨先物取引所のポジション動向は、円やスイスフランのシートポジションが減少(円は大幅減少)、ユーロ、ポンドのロングポジションも減少となっています。IMMポジションからは短期投機筋の円ショートポジションがショートカバーされたことを示しています。2月17日現在のポジション(167,505コントラクト)からは約10万コントラクトの減少となっています。

米系インベストメントバンクによると、長期スタンスのヘッジファンドやCTAファンド、リアルマネー系は、円ショートポジションを継続(むしろ増額)しているようです。このスタンスが変更される可能性としては、円高が進み1ドル=112円を超える局面を迎えるか、米国が利下げサイクルに入るかだと思われます。

Blog20070311_01
source:CFTC

円ショートは51,740コントラクト減少の62,886コントラクトとなりました。

Blog20070311_02
source:CFTC

ユーロロングは13,919コントラクト減少の88,679コントラクトとなりました。

Blog20070311_03
source:CFTC

ポンドロングは40,635コントラクト減少の27,393コントラクトとなりました。

Blog20070311_04
source:CFTC

スイスフランショートは22,818コントラクト減少の21,867コントラクトとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(12日更新)

3月12日の週の注目指標
12日(月)
・本邦4QGDP改定値
13日(火)
・独3月Zew研究所景況感指数
・NZ1月小売売上高
・米2月小売売上高
14日(水)
・英失業率
・米4Q経常収支
15日(木)
・豪2月失業率
・豪3月インフレ予想
スイス中銀(SNB)金融政策(0.25%引き上げ予想)
・スイス1月小売売上高)
・ユーロ圏2月HICP
ノルウェー中銀金融政策(0.25%引き上げ予想)
・ノルウェーインフレレポート
・ボラード・NZ中銀総裁講演
16日(金)
米2月消費者物価指数、コア

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2007年3月10日 (土)

ドル円は118円ミドルが鍵

注目されていた米雇用統計が発表され、失業率の低下と、非農業部門雇用者数が堅調な伸び(12月、1月の上方修正)となったこと、米1月の貿易収支が-591億ドルと前月の-615億ドル(-612億ドルから修正)と赤字が縮小したことから、ドル買いとなりました。

昨日22:30(EST08:30)に発表された米国の雇用統計は、失業率が4.5%、非農業部門雇用者数がほぼ予想通りの前月比+9.7万人となりました。同時に1月が+14.6万人( 前回+11.1万人)、12月が+22.6万人( 前回20.6万人、前々回+16.7万人)へと上方修正されています。

項目(単位:千人) 12月 1月 2月 前月比
非農業部門雇用者数 137,167 137,313 137,410 +97
建設業 7,684 7,712 7,650 -62
製造業 14,131 14,129 14,115 -14
小売業 15,324 15,349 15,356 +7
専門・技術 17,792 17,818 17,847 +29
教育・健康 18,063 18,093 18,124 +31
レジャー・医療 13,373 13,395 13,426 +31
政府 22,114 22,129 22,168 +39
source:U.S. Department of Labor

Gbp20070310_01
source:U.S. Department of Labor

Gbp20070310_02
source:U.S. Department of Labor

3/5に115.13円まで下落後、戻しているドル円ですが、下落直前の高値121.61円(2/23)とのフィボナッチ係数の38.2%が117.60円、50.0%が118.36円となっています。また、昨年12/5の安値114.44円から122.17円(1/29高値)の同係数の38.2%が117.39円、50.0%が118.31円となっています。昨日の上昇で一目均衡表の遅行線が雲を上抜けましたが、日々線は雲の下限(118.31円)で止められています。同基準線は118.60円、90日移動平均線が118.78円、パラボリックが118.98円、21日移動平均線が119.15円と抵抗が控えています。このレベルを上抜けできれば、119円台後半がターゲットになってくる可能性が高まると思われます。

Gbp20070310_03
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2007年3月 9日 (金)

金利相場へ回帰か

昨日はECBが事前予想通りレフィレートを0.25%引き上げ、3.75%とし、BOEも5.25%のまま金利を据え置きました。その後、注目されていたトリシェECB総裁の発言
・金融政策は依然緩和基調である
・今回の利上げはインフレリスクを反映
・すべての動向を非常に注意深く監視
・物価安定確保に向け、適切な時期に断固たる行動をとる
・成長見通しへのリスクは短期的に概ね均衡、長期的には下向き
・インフレは年率で春と夏に低下の可能性、年末向け2%に上昇の見込み
・07年ECBインフレ見通しの上限引き下げ、原油価格が原因
・今回の利上げ決定は全会一致であった
であり、マーケットの懸念した内容ではなかったことから、ユーロは底堅い動きとなりました。

Blog20070309_02
source:各国中銀

昨日のNYダウも上昇、世界同時株安ショックから、少し株式市場が落ち着きを取り戻しつつあるように思います。ようやく各国要人が繰り返してきた米経済に対する楽観論の効果が現れてきたような感じです。

Blog20070309_01
source:Dow Jones

昨日から本日これまでの(13:00)までの動きを見ていますと、発表時間が8:50に変わった機械受注で、民需(季節調整済)で前月比+1.9%、船舶除く(季節調整済)で前月比+3.9%と前月から見ると大きな伸びとなっていますが、この指標を受けても円買いにはつながりませんでした。

このことだけで判断はできませんが、2.27に始まった円キャリー・トレードの巻き戻しの動きはほぼ終了し、
再び金利差にテーマが移りつつあるように思います。ただ、本日発表の米2月雇用統計が失速するようであれば、米株式が下落し、円キャリーの巻き戻し再開もしくは、ドル売りとなる可能性があります。

Blog20070309_03
source:内閣府

2007年3月 8日 (木)

ベージュブックから金利引下げ観測

昨日は予想していたADP雇用報告では、予想10万人のところ5.7万人に留まったことで、発表直後に一瞬ドル安となったものの、ほとんど反応していないといってもいいくらいの動きでした。その後に発表された米ベージュブック(地区連銀報告:原文参照はこちら)12地区中4地区で成長鈍化が見られるとの認識を示しています。また、2月後半には労働市場のひっ迫が見られたが、物価圧力はほぼ変わらなかったとしています。これを受けて、利下げ観測の高まりからドルが売られ、景気後退観測からNYダウが小幅安となりました。

Blog20070308_02
source:Dow Jones

昨日発表されたADP雇用報告は、今回からサンプルの範囲を広げたことから、明日(9日)発表される米雇用統計との相関がどうなるかが注目されます。内訳を見ますと、製造業(財生産)が4.3万人減少、サービス業(民間)の大企業で0.6万人の減少となっています。

項目 2月 増減
製造業計 22,414 -43
小企業(1-49) 8,118 -3
中企業(50-499) 9,900 -17
大企業(500-) 4,396 -23
サービス業合計 92,697 100
小企業(1-49) 42,308 56
中企業(50-499) 35,376 50
大企業(500-) 15,013 -6
合計 115,111 57
source:Automatic Data Processing, Inc.

2001年からのADPと非農業部門雇用者数増減の数値を比較してみると、傾向の似ているところと違うところがあり、精度的には今ひとつのように思いますが、今回の改訂でどこまで上がっているか数か月傾向を注目したいと思います。

Blog20070308_01
source:Automatic Data Processing, Inc.,U.S. Bureau of Labor Statistics

下げ止まっているクロス円ですが、まだ株式市場の動きに左右されているように思います。一目均衡表では、ユーロ円、シンガポールドル円、ノルウェークローネ/円で遅行線が雲の下限でサポートされています。ユーロは本日発表のECB理事会でのレフィレート0.25%引き上げ(ほぼ確実)とその後のトリシェECB総裁の発言がタカハトによってその後の動きが変わってくると思いますが、もし、遅行線が雲でサポートされるならば、上昇に向っていくと思います。

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Blog20070308_05
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2007年3月 7日 (水)

政策金利発表目白押し

世界的な株なの戻りでようやくマーケットも落ち着きを取り戻してきたようです。昨日のNYダウは157.18ドル高と100ドル以上戻す動きとなりましたが、本日の日経225平均株価は77.90円安(前引)で、上値が重い状況です。

Blog20070307_01
source:Dow Jones

ただ、株式市場がこのまま戻っていくのかというと、心理的には上値が重く、上昇するにも時間がかかると思っています。

本日、明日と主要国の政策金利の発表があり、豪は6.25%のまま据え置き、明日発表されるNZは7.50%へ0.25%引き上げECBも0.25%引き上げて3.5%、英は5.25%のまま据え置くことが予想されます。

NZは既にカレンNZ財務相が、利上げをすることが確実である内容の発言を本日早朝に行っています。また、トリシェECB総裁も製造業稼働率からのインフレという新たな項目が脅威との内容の発言をしていることから、利上げはほぼ間違いないと思われます。NZは史上最高の7.50%まで引き上げることによっての、影響が懸念されており、利上げ=NZドル買いにはならないと予想しています。

Blog20070307_02
source:各国中銀

ECBはトリシェECB総裁が新たなインフレの可能性が浮上したことから、明日の記者会見の内容が重要となりそうです。もし、インフレに対して強い懸念を表明するようであれば、次の利上げは7月が有力(昨年はECBの夏休み中の8月に行った)と思っています。

2007年3月 6日 (火)

まだ楽観はできぬ

本日これまで(12:30)のところ、日経平均株価の戻りもあり、クロス円全般に戻り基調となっています。しかしながら、欧州、米国の株式市場は依然として不透明であり、ユーロ圏GDP(19:00)、ECB理事会(8日)、米ADP雇用報告(8日)、米雇用統計(9日)のリスクイベントがあります。

個人的に注目しているのは8日の米ADP雇用報告です。民間会社の統計ながら、雇用統計の前日に発表され、非農業部門雇用者数と相関が高いといわれていることで、米景気を確認するうえでの先行的な指標と捉えられるのではないかと思っています。

Blog20070305_02
source:Dow Jones

昨日発表された非製造業ISMは予想に反して低下したものの、為替市場に対しての影響は限定的となりました。

Blog20070305_01
source:Institute for Supply Management

項目 2月 前月比(%)
ISM 54.3 -4.7
新規受注指数 54.8 -0.6
雇用指数 52.2 +0.5
価格指数 53.8 -1.4
source:Institute for Supply Management

非製造業ISMの中身を見ると雇用指数は+0.5%、製造業も+1.6%であることを考えると、雇用統計に対してはある程度楽観できるように思います。しかしながら、雇用統計発表前に期待値が高まっているようだと、低調な数字の場合の反動が心配ですが、落ち着いた数字となった場合には負の連鎖のマインドに変化が出てくると思われます。

2007年3月 5日 (月)

下落率から見ると売られすぎ

本日朝方より、パニック的なドル円やクロス円の売りに、主要通貨が軒並み下落、G7などのリスクイベントのなかった週初としては、大きな動きとなりました。2.27中国発の世界同時株安の影響がまだ為替市場にも色濃く残っている中で、ポールソン米財務長官の訪日が予定されており、尾身、福井会談の内容も気になりますが、株安にどこで歯止めをかけるか(かかるか)が最大の関心事です。

2.27からの下げで円に対して主要通貨がどれくらい下落したかを表にまとめてみました。

Ccy 高値(2/27) 安値(3/5 12時まで) 下落率(%)
USD/JPY 120.73 115.44 4.38
EUR/JPY 159.24 151.97 4.57
GBP/JPY 237.04 222.47 6.15
AUD/JPY 95.83 89.76 3.06
NZD/JPY 85.78 78.78 8.16
CAD/JPY 104.05 98.04 6.21
ZAR/JPY 17.02 15.46 9.17
MXN/JPY 10.89 10.27 5.69
NOK/JPY 19.76 18.68 5.47
source:Uedaharlowfx

この表を見ますと、最大の下落をしているのはZAR(南アフリカランド)の9.17%です。次がNZドルの8.16%、ポンド円、カナダドル円が6%台で続いています。

この一週間でほとんどの通貨が5%以上下落していることになり、最近の動きとしてはやや急激であると思います。また、短期的には売られすぎの状態にあると見えます。尾身財務大臣から「ファンダメンタルズを反映すべきもの―為替と株」という発言も出ていますが、マーケットは株安に対して更に強い明確な意思を待っていると思われます。本日の海外市場とでの動き、本日の引値、これから発表される経済指標などが重要になってきます。

2007年3月 4日 (日)

円ショート減少つづく

3月2日(金)に発表された2月27日(火)現在の、シカゴ通貨先物取引所のポジション動向は、円やスイスフランのシートポジションが減少(円は微減)、ユーロは過去最高を更新、ポンドは増加となっています。その後週末にかけて円キャリー・トレード解消の動きから円高に動いているとのマーケットコメント、サマリーが多く見られますが、IMMポジションは次週発表される3月6日(火)現在のポジションで確認できると思います。

Blog20070304_01
source:CFTC

円ショートは1,569コントラクト減少の114,626コントラクトとなりました。

Blog20070304_02
source:CFTC

ユーロロングは3,272コントラクト増加の102,598コントラクトと初の10万コントラクト超えとなりました。

Blog20070304_03
source:CFTC

ポンドロングは8,875コントラクト増加の68,028コントラクトとなりました。

Blog20070304_04
source:CFTC

スイスフランショートは10,868コントラクト増加の44,685コントラクトとなりました。

3月5日の週はポールソン米財務長官が訪日(5日・6日)、訪韓(6日)、訪中(北京7日、上海8日)となっています。また、プール米セントルイス地区連銀総裁・ウォーシュ米FRB理事・クロズナー米FRB理事(5日)、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀・バーナンキ米FRB議長(6日)、モスコウ米シカゴ地区連銀総裁(7日)、バイズ米FRB理事・ラッカー・リッチモンド地区連銀総裁・コーンFRB副議長・スターン・ミネアポリス地区連銀総裁・クロズナーFRB理事(9日)と要人の発言が相次ぎます。

また、経済指標は
9日の米雇用統計を中心として7日のADP全米雇用報告、8日の週間新規失業保険申請件数などが注目されそうです。欧州は8日のECB理事会で0.25%の政策金利の引き上げが予想されていますが、その後の金融政策についてのトリシェECB総裁の発言に注目が集まっています。同日8日にはニュージーランド中銀(RBNZ)による0.25%の政策金利引き上げも予想されています。

しかし、最大の関心は2.27世界同時株安からの負のスパイラルが断ち切られるかどうか(マーケット心理の転換)があるかどうかです。このマインドの変化がでてこないと、円高の流れがしばらく継続することになりそうです。

2007年3月 3日 (土)

フィボナッチでは止まったが…

円買いが止まりません。昨日も米株式の下落や2月米ミシガン大学消費者信頼感指数確定値が91.3(市場予想94.0)と1月の96.7から大幅下落、先行きに対しても81.5と1月の86.7から大幅に下落したことやウォーレン・バフェット氏が米貿易赤字や国民の債務水準への懸念を表明したこと、プール米セントルイス地区連銀総裁が「(為替のキャリートレードについて現在のところ市場を混乱させる要因とみていない)」との発言などが円買い、米国株安を誘った模様。

2.27中国株ショックから始まった世界同時株安による心理的圧迫がマーケットを包んでいるようです。ポールソン・米財務長官がこの負のセンチメントのスパイラルの火消し発言を行っていますが、数字的な根拠が薄いことから、いわゆるパニック売りに歯止めがかかるのにはまだ時間が必要なように思います。キャリートレードの実態がつかめないことも心理的な不安を増加させているように思います。こういった局面では、
マーケットを静観するために、ポジションを軽くすることや一度全てポジションを閉じることをお勧めします。損失を出すのは辛いでしょうが、ここでがんばって大きな損失になるよりは、次につなげるためと割り切って、ポジションを閉じる勇気も必要と思います。

Blog20070303_01
source:FXChart,Uedaharlowfx

ドル円は先日トレンドチャネルのサポート116.20円で何とかサポートされたという感じです。フィボナッチの76.4%(100%-(61.8%-38.2%))押しの116.29円もサポートとなったようです。

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source:FXChart,Uedaharlowfx

ユーロ円は137.21円(06/2/27)と140.21円(06/5/15)を結んだトレンドラインが153.01円(07/3/2)で、これにサポートされています。また、引値ではフィボナッチ61.8%押しの153.87円でサポートされました。

Gbp20070303_01
source:FXChart,Uedaharlowfx

ポンド円は引値でフィボナッチの76.4%の226.93円でサポートされました。また、200日の移動平均線223.72円がサポートとなっていますが、この長期移動平均線を割り込むようであれば、かなり悲観的な見方をしなければならないでしょう。

チャート上では現時点でダウントレンドが継続していますので、転換の一つの目安としては、スローストキャスティックスのゴールデンクロス%DがSDを上抜けか、パラボリック(SAR)の買転換を待つことになります。

2007年3月 2日 (金)

円以外でドルは下げ止まりか

昨日はドルが再び下値を試し、118円を割り込むと、一時116.96円(bid)まで下落しました。円キャリートレードの解消の動き継続の思惑や、新規失業保険申請件数が増加したことで、3/9に発表される米雇用統計に弱気見通しがでたことなどが理由とされていますが、ドルは円以外では底堅い動きを見せています。

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source:Bureau of Labor Statistics

昨日発表された米新規失業保険申請件数は338,000件(前回331,000に修正)、継続受給者数は2,640,000件(前回2,506,000件に修正)となり、いずれも悪化していることから、米雇用統計への不安が出たようです。

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source:Institute for Supply Management

項目 2月 前月比(%)
ISM 52.3 +3.0
新規受注指数 54.9 +4.6
生産指数 54.1 +4.5
雇用指数 51.1 +1.6
在庫指数 44.6 +4.7
価格指数 59.0 +6.0
source:Institute for Supply Management

ISMは市場予想より良い結果となり、ドル円は117円後半まで回復しました。

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source:FXmuseum,Uedaharlowfx

ドル/スイスフランの一目均衡表の雲の下限でサポートされ、オシレータ系のスローストキャスティックス(%K=9,%D=3,SD=3)ではゴールデンクロスが出ています。ユーロドルを見てもドルは上昇しており、円以外の通貨ではドルは底堅く推移しています。ただ、昨日の渡辺財務官の「円キャリートレードの規模、1兆ドルではなく数十兆円に近い」などの発言でマーケットは円売りにナーバスになっていると思われます。

2007年3月 1日 (木)

少し落ち着いた動きへ

2.27ショックから一夜明けた昨日は、バーナンキ米FRB議長の米経済に対する楽観的な見通しの発言で、米株式の連鎖安に歯止めがかかり、ダウは53.29、ナスダックは8.29反発しました。

バーナンキFRB議長発言内容
・FRBは市場と全般的な経済の健全性を注視している
・前日の世界的な市場の調整は単一要因がきっかけではない
・米経済見通しに変化なし、依然緩やかな成長を予想
・住宅部門が安定すれば、年内に景気はやや強まる可能性
・市場はよく正常に機能している模様
・流動性が市場に影響している兆候はない
・サブプライム市場の状況を非常に注意深く監視
・サブプライム部門の問題、住宅ローン市場全般に波及した兆候なし
・インフレリスクと失業の関係は過去よりも弱まっている模様
・市場対話策の一部としてインフレ目標も考えられる
・インフレ目標導入にかかわらず、FRBは低インフレ維持の必要

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source:Dow Jones

しかしながら、昨日発表された米国の経済指標は今後の米経済に対する懸念を抱かせるものとなりました。

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27日に発表された米1月中古住宅販売件数は事前予想を上回る646万件でしたが、昨日発表された先行指標となる新築住宅販売件数は93.7万件と予想を約14万件下回りました。また、住宅に関連しては、米連邦預金保険公社(FDIC)、通貨監督官などの銀行監督当局が、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅融資)市場についての指針を早ければ1日午後に発表する計画のようです。ただ、パブリックコメントの募集期間(60日以上)もあり、実施までにはまだ時間がかかると思われます。

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source:National Association of Purchasing Management

発表されたシカゴ購買部協会景気指数も47.9と2か月連続で50を下回りました。シカゴ購買部協会景気指数は米中西部地区の製造業の好・不況を見る指数であり、50を連続して下回っている倍は景気後退局面と見ることができます。

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第4四半期のGDP改定値は予想2.3%よりわずかに低い2.2%へ下方修正されました。

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また、同時に発表されたPCE(個人消費)も、下方修正されています。

バーナンキ米FRB議長の米経済に対する楽観的な見通しで、株価やドルの下落は一旦下げ止まったように見えますが、今後の動きを見極めるために、小康状態(嵐の前の静けさ)にあるように思います。ティム・ライアン米下院議員(民主党)とダンカン・ハンター下院議員(共和党)が共同で出した対中制裁法案が本年中に可決する見通しをティム・ライアン米下院議員が示しており、米国発の材料で大きく動く可能性も出ていますので、政治がらみの動きも見逃せなくなっています。

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