山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2012年2月20日 (月)

2/20 本日の戦略-ギリシャ支援承認はほぼ確実だが-

おはようございます。イランが英、仏への原油の輸出をストップすると発表しました。ただ、全体に占める輸出量は僅かですのでイラン、英仏にとっても影響は限られると思います。イランにしても、ギリシャやイタリアへの輸出をストップして外貨が獲得できなるなるリスクを避けたのではないかと思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>ポンド>NZドル>豪ドル>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
いよいよ本日23:30から開催されるユーロ圏財務相会合ではオランダなど一部への妥協が求められるものの、ギリシャ第2次支援は承認がされる見通しとなっています。市場はこれを好感してリスク選好になっていて、特にこれまで売られていた欧州の通貨(ユーロ、ポンド)が買われる動きとなりました。また、米国では給与減税の延長が民主・共和両党で合意され、法案が上下院ともに通貨、18日には中国の預金準備率が0.5%引き下げたことから、市場は楽観的になりやすくなっています。特にユーロはシカゴの通貨先物(IMM)でショートのポジションが溜まっていたこともあり、これを巻き戻す動きが続くと主要通貨に対してユーロが買われることになりそうです。チャート上でも一目均衡表(日足)の雲の上限が1.3245ドルにあり、これを上抜けた場合には、昨年10/27高値の1.4245ドルと本年1/13安値の1.2625ドルを100%としたフィボナッチ50%戻しの1.3435ドル近辺まで上昇するものと思います。

豪ドルは朝方から中国の預金準備率が0.5%引き下げたことを好感して買いが先行しています。今回の措置で約3,900億元が民間に貸し出すことが可能となることや今後も中国の緩和傾向が続くと見られることから、豪ドルにはプラスの材料となると思われます。

ただ、本日朝方の上昇は一部ストップロスを巻き込んだものとみられることから、短期的には行きすぎた可能性があります。ロンドン・NY時間(本日米国は休場だが重要な日であることを鑑みれば、トレーダーは出勤すると思います)で、朝方の高値を上に抜けられなければ、明日のロウソク足の形にもよりますが、短期的な調整に入る可能性もあります。また、ギリシャの債務交換については債務交換の集団行動条項(CAC)法案をギリシャが準備しているとの報道があり、民間債権者が自発的に交換に応じなければCACが発動されることになり、発動はCDSのトリガーになることから、CDSを保有している金融機関が痛手を被る可能性があり、これが金融株の下落につながった場合には、リスク回避の動きが一時的に出るものと思われます。

■USDJPY 週足(一目均衡表、MACD) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円の週足です。週足では、一目均衡表の雲の下限となる79.71円を本日上抜けてきましたが、週の引値で超えられるかと、雲の上限が80.93円にあることから、これを超えると中期的にも上昇トレンドとなります。MACDでもデッドクロスせずに、MACD(黄色線)とトリガー(水色)が乖離してきていることで上昇余地が出ています。ただ、遅行線に対する雲の上限が87.61円にあるため、一挙に上昇するのは難しいと思われます。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  一目均衡表(週足)の雲の下限(79.71円)をトライ
EURJPY  一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
GBPJPY  年初来高値更新中
AUDJPY  年初来高値更新中
NZDJPY  年初来高値更新中
CADJPY  年初来高値更新中
ZARJPY  年初来高値更新中
NOKJPY  年初来高値更新中
MXNJPY  年初来高値更新中
HKDJPY  年初来高値更新中
SGDJPY  年初来高値更新中
EURUSD  一目均衡表(日足)の雲の下から中へ雲の加減(1.3245ドル)を試すか

■変動率からの予想レンジ 08:13→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.34 ~ 79.89
EURJPY 104.07 ~ 105.29
GBPJPY 125.44 ~ 126.60
AUDJPY 84.82 ~ 85.82
NZDJPY 65.91 ~ 66.70
CADJPY 79.53 ~ 80.30
ZARJPY 10.18 ~ 10.35
NOKJPY 13.85 ~ 14.04
MXNJPY 6.18 ~ 6.27
HKDJPY 10.22 ~ 10.31
SGDJPY 62.98 ~ 63.59
EURUSD 1.3089 ~ 1.3224

■前日のサマリー
週末は、ギリシャの第2次救済が20日(月)のユーロ圏財務相会合で条件付きながら承認されるとの見方に市場が楽観的になったことから、ドルと円が売られる流れが継続しました。また、米上下院ともに給与減税の12年末までの延長で合意、法案が可決したこともリスク選好ムードを高めました。ドル/円は一時79.62円まで上昇し昨年10/31の介入以来の高値を更新、ユーロ/ドルはNY時間に1.3198ドルまで上昇、ユーロ/ドルも104.66円まで上昇しましたが、クローズにかけては上げ幅を縮小しました。一方、豪ドルはリスク選好にもかかわらず上げ幅が小幅にと留まりました。
クローズはドル/円が79.52円、ユーロ/ドルが1.3152ドル、ユーロ/円は104.56円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9384.17 146.07
FTSE100(英) 5905.07 19.69
DAX(独) 6848.03 96.07
NYダウ(米) 12949.87 45.79
S&P500(米) 1361.23 3.19
NASDAQ(米) 2951.78 -8.07

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.00 0.02
日本10年債 0.949 0.001
英10年債 2.18 0.05
独10年債 1.92 0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1725.90 -2.50
NY原油(期近) 103.24 0.93

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/20(月)
・ 00:00 米市場休場(プレジデンツデー)
・ 00:00 カナダ市場休場
・ 06:45 NZ 10-12月期 四半期卸売物価指数(PPI)
・ 08:50 日本 1月 貿易統計(通関ベース)
・ 09:01 英国 2月 ライトムーブ住宅価格
・ 14:00 日本 12月 景気一致指数(CI)改定値
・ 14:00 日本 12月 景気先行指数(CI)改定値
・ 16:45 フランス 2月 企業景況感指数
23:30 ユーロ圏 ユーロ圏財務相会合
・ 02:30 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2012年2月19日 (日)

2/20の週の見通し -ギリシャ支援大詰め、円売りは続きそう-

こんばんは。前々から気になっていたレモングラス(ハーブ)を買ってきて飲んでみました。

■日、週、月、年データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週は日本銀行が13-14日に行った金融政策決定会合で、中期的な物価目標として、消費者物価の前年比上昇率で当面は1%を目途とするとし、それが見通せるようになるまで、実質的なゼロ金利政策と金融資産の買入れ等の措置により、強力に金融緩和を推進していくとした。その上で、資産買入等の基金を55兆円程度から65兆円程度に10兆円程度増額すると発表したこと、ギリシャの第2次支援が20日のユーロ圏財務相会合で承認される可能性がかなり高まったことから、市場がリスク志向となり、円が週を通して主要通貨に対して売られ全面安となりました。週末には以下のヘッドラインが出ています。
独伊・ギリシャ首相:第2次ギリシャ救済を協議、ギリシャ問題の解決で自信を表明
ECBギリシャ国債の交換を完了している。  - 関係者
ECBの債務交換、各中銀の投資資産は除外  - 関係者
ECBのギリシャ債交換、他の債権者を「劣後化」 - CDS決済の可能性
ギリシャ政府、債務交換の集団行動条項法案を準備  - 関係者
(ギリシャ政府は、債務交換に応じない債権保有者に参加を強制する条項の導入を検討している。)

市場では20日(月)日本時間23:30分から開始されるユーロ圏財務相会合でギリシャ第2次支援は条件付きの妥協で合意するとの見方が多くなっています。ギリシャ支援の柱としてはEUとIMFからの1300億ユーロの支援、民間債権者による1000億ユーロの債権放棄(債務交換)となります。条件付きにしろ、支援が承認されれば3月20日のギリシャ債償還でのデフォルトが回避できることになり、当面のリスクが後退することになるため、ドルと円を中心に売られると思いますが、逆にギリシャ支援での材料出尽くしになる可能性もあります。 【ドル/円】
ドル/円は昨年10/31の高値のを上抜けました。チャートで見ると一目均衡表の週足の雲の下限(79.71円)まで迫ってきました。先週の日銀の金融政策決定会合以降、円売りが進んでいることから、リスク先行の局面となった場合には、ドルと円が売られる流れとなりますが、米10年債利回りが2.0%と上昇していることや週末に減税法案の延長が上下院で可決されたことで、米景気の回復傾向が続くのとの見方から、ドルが円に対して買われやすくなると見られますので、80円超えを試しに行くと思います。

【ユーロ】
ギリシャの第2次支援が20日のユーロ圏財務相会合で決定された場合には、溜まっているユーロのショートポジションの巻き戻しからユーロの上昇が継続すると思われます。ただ、支援の決定内容での条件や支援が一部にとどまった場合にはリスクが継続することになります。また、CAC(強制的な債務交換)が導入された場合、格付け会社がデフォルト認定をする可能性があることやこれによりCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が発動される可能性もあります。このため、市場は明日のユーロ財務相会合とその後の格付け会社等の動きに注目しています。

【ポンド】
英国は15日に発表された中銀(BOE)のインフレレポートで11月のレポートから2年先のインフレ率が+1.27%から+1.8%に、3年先のインフレ率が+1.5%から+1.9%へそれぞれ引き上げられたようです(数値は今週公表される金融政策委員会議事録で明らかにされる予定です)。また、週末に発表された小売売上高が市場予想を上回る前月比+0.9%となったことで、今月決定した金融緩和策を当面の間続けると見られます。このため、500億ポンドの追加緩和後に売り込まれたポンドが先週のリスク志向で買い戻されたことから、議事録でインフレ率の見通しが上方修正されていた場合には対円などを中心にポンド買いが続くものと見られます。

【豪ドル】
豪ドルは先週発表された失業率が5.1%、新規雇用者数が46,300人と大幅に増加、住宅ローン件数も増加していて、豪経済が好調なことが見て取れます。ただ、週末にはギリシャ第2次支援の決定が近いとの見方からこれまでユーロやポンドから豪ドルへシフトしていた資金の巻き戻しなどとみられるポジション調整も出てきたように見えます。この流れが続くのであれば、豪ドルの円以外での調整も続く可能性があります。ただ、18日に中国が景気悪化を理由に預金準備率を0.5%引き下げたことから、これが豪ドルの支援材料になるかに注目です。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 78.30 80.24
ユーロ/ドル 1.3050 1.3320
ユーロ/円 102.30 106.10
ポンド/円 123.50 129.30
豪ドル/円 83.70 87.70
NZドル/円 63.90 68.80
南アランド/円 9.95 11.10

■注目イベント
2/20(月)
・ 06:45 NZ 10-12月期 四半期卸売物価指数(PPI)
・ 08:50 日本 1月 貿易統計(通関ベース)
・ 09:01 英国 2月 ライトムーブ住宅価格
・ 14:00 日本 12月 景気一致指数(CI)改定値
・ 14:00 日本 12月 景気先行指数(CI)改定値
・ 16:45 フランス 2月 企業景況感指数
2/21(火)
・ 09:30 豪 豪準備銀行(RBA)金融政策会合議事要旨公表
・ 13:30 日本 12月 全産業活動指数
・ 16:00 スイス 1月 貿易収支
・ 22:30 カナダ 12月 小売売上高
・ 22:30 カナダ 12月 小売売上高(除自動車)
・ 22:30 カナダ 12月 卸売売上高
・ 00:00 ユーロ 2月 消費者信頼感(速報値)
2/22(水)
・ 15:30 フランス 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 17:00 南ア 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 18:00 ユーロ 2月 製造業購買担当者景気指数速報値(PMI)
・ 18:00 ユーロ 2月 サービス部門購買担当者景気指数速報値(PMI)
・ 18:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 19:00 ユーロ 12月 製造業新規受注
・ 21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
00:00 米国 1月 中古住宅販売件数
2/23(木)
・ 17:15 スイス 1月 消費者物価指数(CPI)
18:00 ドイツ 2月 IFO企業景況感指数
・ 18:30 南ア 1月 卸売物価指数(PPI)
22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 00:00 米国 12月 住宅価格指数
・ 00:00 米国 10-12月期 四半期住宅価格指数
2/24(金)
・ 08:50 日本 1月 企業向けサービス価格指数
・ 16:00 ドイツ 10-12月期 国内総生産改定値(GDP)
・ 16:45 フランス 2月 消費者信頼感指数
・ 18:30 英国 10-12月期 四半期国内総生産改定値(GDP)
・ 23:55 米国 2月 ミシガン大学消費者態度指数確報値
00:00 米国 1月 新築住宅販売件数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2012年2月18日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(2/14現在)

こんにちは。円が80円手前まで下落してきました。いよいよ来週は80円トライでしょうか。

17日に発表された14日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルが134.0億ドルの買い超しに大幅増加、円は3,682.4億円の買い超し(ドルでは47.0億ドルの売り超し)に半減、ユーロは185.8億ユーロの売り超し(ドルでは244.0億ドルの買い超し)に増加となりました。また、豪ドルは73.7億豪ドルの買い超し(ドルでは78.8憶ドルの売り超し)に減少、NZドルは23.9億NZドルの買い超し(ドルでは19.9億ドルの売り超し)でほとんど変わりませんでした。

ポジション報告の14日(火)は日銀が金融政策会合で、「当面、(物価)上昇率1%を目指す」と表現を変更したことに加え、国債買い入れなどを行う基金を55兆円から65兆円へ10兆円増加したため、基金増額を予想していなかった市場は円を売る動きを行ったことから、円のロングポジションの減少、円のショートポジションの増加となりました。週末には20日(月)のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援が承認される可能性が高まったことでさらに円が下落していることから、円のポジションはわずかなロングか、ほぼフラットになったと思われます。市場では円売りのセンチメントが強いこともあり、2011/5/31以来のネットショートへの転換とともにドル/円での80円乗せも視野に入っています。一方、ユーロはギリシャ支援への不透明感から、わずかにユーロのショートが増加しましたが、週末にかけてはショートポジションも少し解消されたと思います。20日のユーロ圏財務相会合でギリシャ支援が決定された場合、ショートポジションの解消が続くと思いますので、ユーロ/ドルは1.32ドルを回復し1.33~35ドルへ上昇すると思います。あと目立った所ではスイスフランのショートポジションが大幅に増加しています。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 29,459 -25,712 64,096 34,637 98,733
EUR -148,641 -8,048 26,774 175,415 202,189
GBP -40,599 -7,477 29,309 69,908 99,217
CHF -15,863 -6,068 8,663 24,526 33,189
CAD 9,566 7,382 38,465 28,899 67,364
AUD 73,741 -1,354 93,866 20,125 113,991
NZD 23,870 535 29,202 5,332 34,534
MXN 29,459 -25,712 64,096 34,637 98,733
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは33,610コントラクトのロング増加の27,228コントラクトのロングとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は25,712コントラクトのロング減少の29,459コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは8,048コントラクトのショート増加の148,641コントラクトのショートとなりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダドルは7,382コントラクトのロング増加の9,566コントラクトのロングとなりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは535コントラクトのロング増加の23,870コントラクトのロングとなりました。

他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(20日更新)

2012年2月17日 (金)

2/17 本日の戦略-リスク・オンは継続するか-

おはようございます。週末です。今週末もまたギリシャ発のニュースに注目しなければなりませんね。本日は畠山氏のリアルトレードのセミナーです。これだけギリシャの不確定要因で動く相場となっていますので、かなりやりにくいのでは?と思ってしまいます。ご健闘をお祈りします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ポンド>豪ドル>ユーロ>NZドル>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ギリシャ支援に関しては、20日の財務相会合で承認される可能性が高まりました。ユーロ圏登録者は「(ギリシャ第2次支援の合意に)ほぼ達している」「善愛を覆すような提案を誰かがしない限り、20日に承認されるはず」と発言していますが、フィンランドの政府筋は、4月の選挙後まで一部実施を延期し、財政改革への取り組みを確実にする案を検討していることを明らかにしています。サマラスND党首は「確実性はないが、慎重ながらも楽観的な美香をしている。ギリシャ行うべきことを行った」と発言しています。これらを総合すると、20日の財務相会合では、3月20日のギリシャ債券の償還でデフォルトに至らない支援を行い、4月の選挙を待って、財政緊縮案がコミットできたところで残りの支援を実施するというのが順当な見方と思います。市場は支援実施について、慎重な見方をしていると見られる(ユーロ/ドルで1.3159ドルまでの上昇に留まったため)ことから、20日の承認内容によっては市場がリスク・オン、リスク・オフどちらにも動く可能性があります。

ドル/円は昨日も上昇を続け79円に迫るところまで来ています。チャートでは1/25の高値の78.29円でサポートされている上に、200日移動平均線(78.01円)がサポートと見ていることから、これを割り込む水準がこないと先に80円を試しに行く可能性が高まります。本日は米国の消費者物価指数の発表が予定されていることもあり、食糧費・エネルギーを除くコアの物価指数が上昇していた場合には、昨日のバーナンキ米FRB議長の「米景気回復は苛立たしいほど遅い」という発言があったものの、ドルが上昇すると思われます。

市場全体としては、何度も書いています通り、リスク・オンかリスク・オフかで買われる通貨のグループ、売られる通貨のグループが決まってきています。個人的な見解ですが、現時点のリスク・オンで売られる通貨、買われるの順番を下記に示しておきたいと思います(リスク・オフのときは逆になります)。

・売られやすい通貨
1.円 2.ドル 

・買われやすい通貨
3.ポンド 4.ユーロ 5.新興国通貨(南アランドなど) 6.資源国通貨(豪ドル、NZドルなど)

■NZDUSD 日足(移動平均線、ストキャスティクス) NZDUSD source:uedaharlowfx
NZドル/米ドルは21日移動平均線がサポートとなり上昇が継続しています。21日移動平均線からの乖離率も1.08%と乖離が縮小されてきています。このため、2/15の高値を上に抜けると2011/8/31の高値の0.8569ドルを目指していく可能性が高まります。エリオット波動を形成していると考えると2011/11/25の安値の0.7371ドルと2011/12/08の高値の0.7876ドルの値幅に1.618を乗じて、2011/12/15の安値に加えた0.8277ドルがターニングポイントとなる可能性があることで、揉み合いに移行していることからも注意したいところです。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  年初来高値更新
EURJPY  一目均衡表(日足)の雲の上へ
GBPJPY  年初来高値更新
AUDJPY  21日移動平均線からの乖離が3.114%
NZDJPY  21日移動平均線からの乖離が3.098%
CADJPY  年初来高値更新
ZARJPY  一目均衡表(日足)の転換線(10.10円)がサポートとなるか
NOKJPY  21日移動平均線からの乖離が3.624%
MXNJPY  一目均衡表(日足)の転換線(6.07円)がサポート
HKDJPY  年初来高値更新
SGDJPY  年初来高値更新
EURUSD  一目均衡表(日足)の基準線(1.2972ドル)でサポート

■変動率からの予想レンジ 08:51→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.72 ~ 79.24
EURJPY 103.11 ~ 104.33
GBPJPY 124.26 ~ 125.39
AUDJPY 84.47 ~ 85.47
NZDJPY 65.41 ~ 66.19
CADJPY 78.86 ~ 79.61
ZARJPY 10.04 ~ 10.20
NOKJPY 13.68 ~ 13.86
MXNJPY 6.09 ~ 6.18
HKDJPY 10.12 ~ 10.20
SGDJPY 62.35 ~ 62.93
EURUSD 1.3061 ~ 1.3199

■前日のサマリー
昨日は東京時間に発表された豪の失業率、新規雇用者数の内容が良かったことで、豪ドルが上昇したものの、アジアの株価が軟調に推移したこともあり、リスク回避の動きからクロス円が全般的に下落する流れとなりましたが、欧米の時間帯ではギリシャ支援が20日のユーロ圏財務相会合で承認されるとのヘッドラインでリスク志向となったことで、ドルと円が売られクロス円は大幅に上昇しました。

ユーロは20日のユーロ財務相会合でのギリシャ支援承認が危ぶまれていたところに、ギリシャ政府筋から「ギリシャと国際支援機関、支援に必要な3億2500万ユーロの歳出削減の具体策で合意」「防衛費・公務員給与・政府運営費の削減で実現へ」、ユーロ圏からは「ユーロ財務相、20日にギリシャ第2次支援を承認する見込み」、ドイツの新聞からは「ECBのギリシャ債務交換、週末に完了する見込み」「ユーロ圏の中銀、保有するギリシャ国債を新発債に交換」など、ユーロの取ってポジティブな内容が多数重なったことから、ユーロ/ドルは1.2975ドルから1.3159ドル、ユーロ/円は102.22円から103.83円まで上昇し、高値圏でクローズしました。

豪ドルは朝方発表された1月の失業率が5.1%(予想5.3%)、新規雇用者数は46,300人増(予想10,000人増)となり、フルタイム、パートタイムともに上昇をしていたことで、豪ドル/米ドルが1.0680ドル近辺から1.0733ドル、豪ドル/円が83.70円近辺から84.22円まで上昇しましたが、アジア株の軟調推移でロンドン時間には豪ドル/米ドルが1.0645ドル、豪ドル/円が83.54円まで下落しました。NY時間にはギリシャのニュースでリスク志向となり、豪ドル/米ドルは1.0773ドル、豪ドル/円は84.98円まで一時上昇、高値圏でクローズしました。他のクロス円もロンドン・NY時間帯は同じ材料で同じような動きとなりました。

ドル/円はロンドン時間序盤までは78円台ミドル近辺で小動きとなっていましたが、実需の買いが持ちこまれた(午前のロンドン・フィキシングでとの噂あり)ことから、78.83円まで上昇、米新規失業保険申請件数が34.8万件に改善していたことや住宅着工件数が69.9万件と予想よりよかったことなどを背景にドルが買われ、一時78.94円まで上昇、78円台後半でクローズしました。
クローズはドル/円が78.90円、ユーロ/ドルが1.3124ドル、ユーロ/円は103.60円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9238.10 -22.24
FTSE100(英) 5885.38 -6.78
DAX(独) 6751.96 -5.98
NYダウ(米) 12904.08 123.13
S&P500(米) 1358.04 14.81
NASDAQ(米) 2959.85 44.02

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.98 0.06
日本10年債 0.948 -0.018
英10年債 2.13 0.06
独10年債 1.89 0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1728.40 0.30
NY原油(期近) 102.31 0.51

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/17(金)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 13:30 日本 白川方明日銀総裁講演
・ 16:00 ドイツ 1月 生産者物価指数(PPI)
・ 18:00 ユーロ圏 12月 経常収支
・ 18:30 英国 1月 小売売上高指数
・ 19:00 ユーロ圏 12月 建設支出
・ 21:00 カナダ 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 21:00 カナダ 1月 消費者物価指数(CPIコア)
・ 21:30 ユーロ圏 クノット・オランダ中銀総裁講演
22:30 米国 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 22:30 米国 1月 消費者物価指数(CPIコア指数)
・ 22:30 カナダ 1月 景気先行指数
00:00 米国 1月 景気先行指標総合指数
・ 04:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演

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2012年2月16日 (木)

2/16 本日の戦略-ギリシャ支援不透明、20日決定ならサプライズか-

おはようございます。本日は天気図の日とラジオで言っていました。かなり昔のことですが、ラジオ第2の気象通報を聞いて天気図を書いていたころがあったのを思い出しました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>ポンド>ドル>円>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のEU財務局当局者のギリシャ支援の延期発言は、ギリシャが総選挙を4月に控えていることから、以前から燻っていた「選挙後に財政緊縮策を反故にされる」という懸念を払しょくするために、ギリシャの総選挙後に改めてコミットさせるということではないかと思います。延期と言っても同当局者は「依然、デフォルトは回避の模様」とも発言していますので、ザイベルト独財務相報道官が「ドイツは、ギリシャが支払い不能になるとは諦めていない」と発言していることやドイツの新聞が「ユーロ圏はギリシャへつなぎ融資を検討」と報じていることを考えると、3月20日のギリシャ国債償還(145億ユーロ)については、つなぎ融資を実施して回避しながら、ギリシャに緊縮財政を実行させることを確約して第2次支援を決定と、最終決定まではまた先延ばしにする可能性が高そうです。ユンケル・ユーログループ議長は「20日に決定を下せると確認」と発言、ベニゼロス・ギリシャ財務相はユーログループ人書簡を送付、「20日の決定望む、ギリシャ第2次支援が承認されると確信」と発言しています。もし、20日(月)のユーロ圏財務相会合で決定されればサプライズとなり、ユーロが買われると思いますが、市場はこの可能性が低いと見ているため、ユーロの弱含みが継続し、1.31ドル台から1.32ドル台は売られやすい状況と思います。

昨日は市場が注目していた米FOMC議事録が公表されました。内容は「一部は景気腰折れやインフレ鈍化で追加購入を示唆」「他のメンバーは景気・物価次第追加購入も」「少数派追加証券購入が正当化される公算」との内容でした。特に目新しいことはなかったため、更なる追加緩和の可能性を予想していた一部市場の思惑と異なり、発表後にはドルは買われました。ドル/円は昨日のブログに書きました通り、円売りのセンチメントが継続していますので、リスク回避局面でのドル買い、円買いとなったとしても、ドルの方が強いことから、77円台後半から78円台前半では底堅く推移すると思います。

先ほど発表がありました豪の失業率は5.1%(予想5.3%)、新規雇用者数は46,300人増(予想10,000人増)に比べてかなり良い内容となりました。一方、前月の新規雇用者数は29,300人減から35,600人減に下方修正されました。新規雇用者数の内訳はフルタイムが12,300人増、パートタイムが34,000人増とどちらも増加しています。今回の強い雇用を受け、3月の利下げの可能性はほぼなくなったと見ています。一方、朝方にはロウ豪準備銀行副総裁が「長期の豪ドル高が一部企業に打撃与えている」などと発言していることから、今後は口先介入に近いものが出てくる可能性があります。ただ、米、英、日が追加緩和や長期の低金利政策をとり、これに欧州も参入してくる可能性が高いことから、必然的に豪ドルなどが志向されることになりやすため、押し目があれば買われると思います。

■AUDUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティクス) AUDUSD source:uedaharlowfx
豪ドル/米ドルは足許では一目均衡表(日足)の転換線がレジスタンスとなって上昇を阻んでいます。このまま転換線がレジスタンスとして機能すると、2/8の高値の1.0844ドルが当面の天井となる可能性が高まります。この場合、基準線(1.0538ドル)がサポートとみられます。一方、21日移動平均線からの乖離率を見ると、1%も乖離していない状態なので、レジスタンを上に抜けてくると2/8の高値の1.0844ドルがターゲットとなりそうです。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  ストキャスティックス(スロー)がデッドクロスしたが
EURJPY  一目均衡表(日足)の雲の中を推移
GBPJPY  ロウソク足で寄引同時線(攻防の分岐)出現
AUDJPY  ロウソク足で寄引同時線(買いの弱体)出現
NZDJPY  ロウソク足で上影陰線(先安暗示)出現
CADJPY  ロウソク足で上影陰線(先安暗示)出現
ZARJPY  一目均衡表(日足)の転換線(10.06円)がサポートとなるか
NOKJPY  一目均衡表(日足)の遅行線が雲上限でレジスタンス
MXNJPY  ロウソク足で上影陰線(先安暗示)出現
HKDJPY  ストキャスティックス(スロー)がデッドクロスしたが
SGDJPY  ロウソク足で上影陰線(先安暗示)出現
EURUSD  21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:35→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.24 ~ 78.74
EURJPY 102.00 ~ 103.17
GBPJPY 122.64 ~ 123.70
AUDJPY 83.52 ~ 84.49
NZDJPY 65.03 ~ 65.78
CADJPY 78.13 ~ 78.85
ZARJPY 9.98 ~ 10.14
NOKJPY 13.47 ~ 13.65
MXNJPY 6.02 ~ 6.11
HKDJPY 10.06 ~ 10.14
SGDJPY 61.83 ~ 62.40
EURUSD 1.3002 ~ 1.3138

■前日のサマリー
昨日の東京時間には中国人民銀行総裁が「BRICS諸国はEU危機解決支援に前向き、中銀・政府ファンドを通じて支援可能」と前向きな発言を行ったことから、市場に安心感が出て、ユーロ/ドルは1.3109ドルからロンドン時間には1.3191ドル、ユーロ/円も102.87円からロンドン時間には103.49円へと上昇しました。しかしながら、EU筋から「ユーロ圏財務当局は、ギリシャ支援の一部、あるいは全ての延期を検討」と発言したことで、市場が失望し、NY時間にはユーロ/ドルが1.3044ドル、ユーロ/円が102.19円まで下落、ユーロ圏臨時財務相会合はユンケル・ユーログループ議長が「ギリシャ支援を巡る必要な決定を20日(月)に行うと確信している」と発言したことなどから、ユーロ/ドルは一時1.31ドルを回復、ユーロ/円も102.64円まで上昇したものの、戻りは限定的となりました。

ドル/円は朝方は5・10日にあたったこともあり、輸入企業のドル買いなどから一時78.67円まで上昇しましたが、その後は78円台ミドルを挟んでの小動きとなりました。NY時間に入って、NY連銀製造業景気指数が下振れしたことやギリシャ支援の不透明感が増したこと、NYダウのマイナス幅が一時100ドルを超えたことから、78.18円まで下落しましたが、クローズにかけてはユンケル議長の発言(上記)を受け、78円台ミドル手前に窓してクローズしました。

豪ドル/円、NZドル/円、ポンド/円などクロス円については、アジア時間に中国人民銀行の発言を受け上昇した分をNY時間に吐き出してクローズしました。
クローズはドル/円が78.42円、ユーロ/ドルが1.3061ドル、ユーロ/円は102.46円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9260.34 208.27
FTSE100(英) 5892.16 -7.71
DAX(独) 6757.94 29.75
NYダウ(米) 12780.95 -97.33
S&P500(米) 1343.23 -7.27
NASDAQ(米) 2915.83 -16.00

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.93 -0.01
日本10年債 0.966 0.000
英10年債 2.08 -0.01
独10年債 1.86 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1728.10 10.40
NY原油(期近) 101.80 1.06

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/16(木)
09:30 豪 1月 新規雇用者数
09:30 豪 1月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 18:30 ユーロ圏 スペイン国債入札
・ 22:30 カナダ 12月 対カナダ証券投資額
・ 22:30 カナダ 12月 製造業出荷
・ 22:30 米国 1月 卸売物価指数(PPI)
・ 22:30 米国 1月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)
22:30 米国 1月 住宅着工件数
22:30 米国 1月 建設許可件数
・ 22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
23:00 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
・ 00:00 米国 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数

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2012年2月15日 (水)

2/15 本日の戦略-ファンダメンタルズ要因からもしばらく円安か-

おはようございます。プロ野球のキャンプも大詰めを迎えているようですね。あまり野球には興味がないので、申し訳ないのですが、こういったニュースが話題となっている間は平和ということですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ユーロ圏財務相会合が電話会議に変更されたことで、ギリシャ支援が本日決まる可能性は低く、次回会合の20日に持ち越されることになりそうです。ユンケル・ユーログループ議長は「テクニカルな作業が必要」との認識を示していますが、バイトマン独連銀総裁は「ギリシャの債務削減への公的部門の参加を拒否」との見解を示しているため、今後予定されている民間債権者との債務交換交渉にも影響を与える可能性があり、ギリシャ第2次支援には不透明感が付きまといます。本日朝にはS&Pがポルトガルの金融機関7行の格付けを引き下げ、見通しを「ネガティブ」としています。このため、本日発表される仏、独、ユーロ圏のGDP速報値が下振れするようだと、チャート的にも直近での主要なサポートを切れてきているため、ユーロが対ドルでは一段と下落する可能性があります。

ドル/円は1/25日以来となる78円台へ上昇、高値を78.54円まで伸ばし、昨年10/31の本邦政府・日銀の介入以来のレンジの78.30円を上に抜けました。今後も円安の流れが続くかは、昨日に日銀が行った10兆円の緩和策の効果がいつまで続くのかということがあります。これまで本邦初の材料としては①2011年の貿易収支が31年ぶりに赤字になった。②経常収支が2010年台半ばに赤字に転落する可能性。③先週発表された10-12月のGDP速報値が年率換算で-2.3%と下振れが示されたこと。④日銀がインフレ目標を明確にしたこと。が上げられると思います。①~③については、東日本大震災、タイの洪水と一時的な要因もありますが、構造的な問題のため今後も続くと思われます。④については、文言の変更に留まっていると見られるため、冷静に見た場合には、ドル/円が80円を超えて円安に向かうというのはここ数カ月では難しいと思います。

昨日格付け機関ムーディーズにより、見通しが「ネガティブ」に変更された英国は、本日、失業率と失業保険申請件数の発表が予定されています。また、中銀からは四半期インフレレポートとキング中銀総裁の記者会見が予定されています。英中銀は今月の金融政策委員会で500億ポンドの追加緩和を決めていることから、景気見通しやインフレ見通しが下方修正された場合には、ポンドの一段安につながる可能性が高いと思います。ポンド/ドルのチャートは下落を示しているように見えます。ポンド/円は逆に上昇の可能性があり、まちまちとなっています。

■GBPUSD 日足(一目均衡表、MACD) GBPUSD source:uedaharlowfx
ポンド/ドルはサポートとみられていた一目均衡表(日足)の雲の中に入ってきたことで、2/8の高値の1.5926ドルが当面の天井となったように思えます。また、遅行線も薄いながら雲の下に抜け出てきました。MACDでもデッドクロスしていることから、調整が続くものと思います。次のサポートとなる基準線の1.5579ドルを下に抜けると、雲の下限となる1.54ドル台を目指すと思います。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  レンジ上限78.30円を上抜け
EURJPY  一目均衡表(日足)の転換線(101.44円)がサポート
GBPJPY  一目均衡表(日足)の雲を上抜け
AUDJPY  年初来高値更新
NZDJPY  年初来高値更新
CADJPY  年初来高値更新
ZARJPY  一目均衡表(日足)の転換線(10.03円)がサポートか
NOKJPY  一目均衡表(日足)の雲を上抜け
MXNJPY  年初来高値更新
HKDJPY  一目均衡表(日足)の雲を上抜け
SGDJPY  一目均衡表(日足)の転換線(61.57円)がサポート
EURUSD  一目均衡表(日足)の転換線(1.3173ドル)がサポートか

■変動率からの予想レンジ 08:13→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.23 ~ 78.73
EURJPY 102.54 ~ 103.67
GBPJPY 122.64 ~ 123.68
AUDJPY 83.46 ~ 84.41
NZDJPY 65.10 ~ 65.83
CADJPY 78.20 ~ 78.91
ZARJPY 10.08 ~ 10.25
NOKJPY 13.59 ~ 13.76
MXNJPY 6.08 ~ 6.17
HKDJPY 10.06 ~ 10.14
SGDJPY 61.83 ~ 62.39
EURUSD 1.3075 ~ 1.3208

■前日のサマリー
昨日は久しぶりにドル/円が大きく(といっても1円ほどですが)動きました。まず、日銀の金融政策の表現を「物価安定の理解」から改め「1%をめどとする」に明確にしました(内容は変わらず)。更に、資産買い入れ枠を10兆円増加することを発表、今回は文言の変更のみに留まると見ていた市場は円売りで反応しました。また、NY時間には発表された米小売売上高が市場予想より下振れし、NYダウが一時下落したことやギリシャの新民主主義党のサマラス党首が財政緊縮策への署名がまだとのヘッドライン、ユンケル・ユーログループ議長が「ギリシャは、まだ政治指導者の誓約書を提出していない」などと発言、本日予定されていたユーロ圏財務相会合が伝ワン会議に変更されたため、リスク回避の動きでドルが買われたことも重なり、ドル/円は78円台前半のストップロスを巻き込んで78.54円まで上昇し、そのまま高値圏でクローズしました。このため、ユーロ/円、豪ドル/円などのクロス円も上昇となりました。

一方、ユーロはイタリア3年債の入札が順調だったことや独ZEW景況感調査がプラスを回復したことで、ロンドン時間にはユーロ/ドルが1.3216ドル、ユーロ/円が103.12円まで上昇しました。しかし、NY時間に入るとユンケル・ユーログループ議長の発言(上記参照)を受け、ギリシャ支援合意に対しての懸念が浮上したことに加え、バイトマン独連銀総裁が「ギリシャの債務削減への中央銀行の参加を拒否」と発言したことから、ユーロ/ドルは1.3080ドルへと下落しましたが、ユーロ/円は102.62円までの下落に留まりました。クローズにかけてはサマラス党首が署名とのヘッドラインもあり、安値からは戻しました。

NY市場では、米小売の弱い内容やギリシャ支援に対しての進展に懸念が出たため、リスクを回避するドル買いの動きにつながり、ドルストレートは下落、豪ドル/米ドルは一時1.0627ドル、NZドル/米ドルは0.8274ドル、ポンド/ドルは1.5643ドルまで下落する場面が見られました。
クローズはドル/円が78.42円、ユーロ/ドルが1.3131ドル、ユーロ/円は102.98円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9052.07 52.89
FTSE100(英) 5899.87 -5.83
DAX(独) 6728.19 -10.28
NYダウ(米) 12878.28 4.24
S&P500(米) 1350.50 -1.27
NASDAQ(米) 2931.83 0.44

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.94 -0.04
日本10年債 0.966 -0.016
英10年債 2.09 -0.03
独10年債 1.90 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1717.70 -7.20
NY原油(期近) 100.74 -0.17

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/15(水)
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
15:30 フランス 10-12月期 国内総生産(GDP)速報値
16:00 ドイツ 10-12月期 国内総生産(GDP)速報値
・ 18:30 英国 1月 失業保険申請件数
・ 18:30 英国 1月 失業率
・ 19:00 ユーロ圏 10-12月期 四半期域内総生産(GDP)速報値
・ 19:00 ユーロ圏 12月 貿易収支
19:30 英国 英中銀イングランド銀行インフレリポート
・ 19:30 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁記者会見
・ 20:00 南ア 12月 小売売上高
・ 21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国 2月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 23:00 米国 12月 対米証券投資
・ 23:15 米国 1月 鉱工業生産
・ 23:15 米国 1月 設備稼働率
・ 23:15 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 00:00 米国 2月 NAHB住宅市場指数
04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
・ 未定 ユーロ圏 ユーロ圏財務相電話会議

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2012年2月14日 (火)

2/14 本日の戦略-ユーロ圏格下げの影響で、ギリシャ支援決定でもユーロの上値は重そう-

※14:45分まで掲載していました、変化率から見た前日の通貨の強弱が間違っていました。お詫びして訂正させていただきます。

おはようございます。何かで読んだのですが、現代人は冬では3度気温が低いと寒さを感じるそうです。今年の寒さがこたえるのは、温暖化や都市のヒートアイランド現象で暖かくなっているせいでしょうか。単なる年のせいだったりして。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>円>ポンド>ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日8時くらいに格付け機関ムーディーズがイタリア、スペイン、ポルトガル、マルタ、スロバキア、スロベニアの6カ国を格下げ、見通しを「ネガティブ」としました。また、英国も格付けは据え置かれたものの、見通しは「ネガティブ」とされました。発表直後にはCTA(商品投資顧問)系のユーロやポンド売りがみられたようで、豪ドルやNZドルも連れ安となりました。ギリシャについても緊縮の誓約書を15日までに提出しなければならないことや民間債権者との債務交換についても合意しなければなりません。明日のユーロ圏財務相会合では支援を決定するとの見方が強く残っているものの、予断を許さない状況には変化がなく、周辺では格付け機関の格下げが行われていることで、支援が合意されたとしてもユーロの上値は重くなりそうです。また、19:00に予定されているイタリア国債の入札なども内容が悪ければユーロ売り要因とされそうです。

ドル/円は本日の日銀金融政策決定会合と15:30に開始される白川日銀総裁の記者会見が注目されると思います。今回は特に、日銀の定めている物価目標に対する文言に変更がある(内容には変更がない)ものと思われ、会合も長引くのではないかと思います。また、円高対策として政治的な圧力が高まっていることを考慮すると、追加緩和の期待を多少は持たれていると見られることから、変更がなかった場合には反動からの多少のドル売り(円買い)が出るものと思います。一方、米国では小売売上高の発表が予定されていて、前月比で+0.8%、自動車を除く部分でも+0.5%が予想されています。内容が良ければクロス円(ユーロとポンドは鈍くなると思うが)の上昇につながりやすいでしょう。

その他としては、18:30に英消費者物価指数が発表されます。英では明日に中銀のインフレレポートが公表されますが、消費者物価指数(前年比)が4%(予想は3.6%)を割り込んでくるようだと、更なる追加緩和への期待も高まることからポンドが売られやすくなると思います。ムーディーズによる見通しの変更もこれに拍車をかける可能性があります。

■EURUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) EURUSD source:uedaharlowfx
ユーロ/ドルは1/27の高値の1.3233ドルを上抜けて2/9に1.3319ドルまで上昇しましたが、ロウソク足とストキャスティクスを見ると、価格は上昇しているが、ストキャスティクスは低下しているというダイバージェンスの状態となっています。このパータンは下落につながる確率が高いといえます。現在、一目均衡表(日足)の転換線近辺へと下落していて、ここを下抜けすると、基準線と雲の下限の重なっている1.2970ドル近辺までの調整があると思います。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  一目均衡表(日足)の雲の上限(77.56円)がサポートか
EURJPY  ストキャスティクス(スロー)がデッドクロス
GBPJPY  一目均衡表(日足)の雲の上限(122.80円)がレジスタンス
AUDJPY  5日移動平均線(83.19円)がサポート
NZDJPY  年初来高値更新
CADJPY  ストキャスティクス(スロー)がデッドクロス
ZARJPY  一目均衡表(日足)の転換線(9.96円)がサポートか
NOKJPY  一目均衡表(日足)の雲上限(13.59円)がレジスタンスだが
MXNJPY  5日移動平均線(6.04円)がサポート
HKDJPY  一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
SGDJPY  一目均衡表(日足)の転換線(61.37円)がサポートか
EURUSD  一目均衡表(日足)の転換線(1.3173ドル)がサポートか

■変動率からの予想レンジ 08:15→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.38 ~ 77.83
EURJPY 101.81 ~ 102.95
GBPJPY 121.87 ~ 122.88
AUDJPY 82.86 ~ 83.79
NZDJPY 64.39 ~ 65.09
CADJPY 77.27 ~ 77.95
ZARJPY 9.99 ~ 10.15
NOKJPY 13.47 ~ 13.63
MXNJPY 6.04 ~ 6.13
HKDJPY 9.94 ~ 10.01
SGDJPY 61.57 ~ 62.10
EURUSD 1.3123 ~ 1.3262

■前日のサマリー
昨日は日本時間朝方から始まったギリシャの緊縮財政案の採決が199対74で可決されたことから、市場の懸念が後退してユーロが買い戻される展開となり、ユーロ/ドルは朝方の1.3205ドル近辺からロンドン時間には1.3284ドルまで上昇、ユーロ/円は102.20円近辺から同じくロンドン時間には103.18円まで上昇しました。しかし、イタリアの大手金融ウニクレディトがギリシャ債での評価損失の噂で取引停止となったほか、格付け機関S&Pがスペインの金融機関15行の格付けを引き下げたことからユーロが売られ、クローズ間際にはユーロ/ドルが1.3186ドル、ユーロ/円が102.30円近辺まで売られました。

ドル/円は77円台後半で小動きを続けていましたが、NY時間帯にイタリア大手金融機関ウニクレディトへの懸念からのリスク回避の動きで77.50円のストップロスをつけて、一時77.40円まで下落しましたが、クローズにかけては米2年債の利回りが回復したこともあり、77.64円まで戻して77.60円近辺でクローズしました。
クローズはドル/円が77.56円、ユーロ/ドルが1.3183ドル、ユーロ/円は102.28円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8999.18 52.01
FTSE100(英) 5905.70 53.31
DAX(独) 6738.47 45.51
NYダウ(米) 12874.04 72.81
S&P500(米) 1351.77 9.13
NASDAQ(米) 2931.39 27.51

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.97 -0.01
日本10年債 0.982 0.003
英10年債 2.12 0.01
独10年債 1.93 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1724.90 -0.40
NY原油(期近) 100.91 2.24

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/14(火)
・ 09:01 英国 1月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
・ 09:30 豪 1月 NAB企業景況感指数
・ 11:45 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
・ 00:00 日本 日銀金融政策決定会合
・ 13:30 日本 12月 鉱工業生産確報値
・ 15:30 日本 白川方明日銀総裁定例記者会見
・ 16:45 フランス 10-12月期 非農業部門雇用者速報値
18:30 英国 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 18:30 英国 1月 小売物価指数(RPI)
・ 18:30 ユーロ圏 スペイン国債入札
・ 19:00 ユーロ圏 12月 鉱工業生産
・ 19:00 ユーロ圏 2月 ZEW景況感調査
19:00 ドイツ 2月 ZEW景況感調査
19:00 ユーロ圏 イタリア国債入札
・ 22:30 米国 1月 輸入物価指数
・ 22:30 米国 1月 輸出物価指数
22:30 米国 1月 小売売上高
・ 22:45 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 00:00 米国 12月 企業在庫
・ 00:00 米国 ガイトナー米財務長官上院財政委員会証言

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2012年2月13日 (月)

2/13 本日の戦略-ギリシャ採決可決、しかしハードルはまだ高い-

おはようございます。昨日はNHKオンデマンドの「見逃し」パックを購入して半日くらいいろいろな番組を見ていました。中でも光速を超えたニュートリノの発見にまつわる番組は、アインシュタインの相対性理論を覆す可能性があることで、発表に至るまでの科学者の苦悩と慎重な検証にには驚きました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>円>ポンド>ユーロ>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
日本時間朝方から開始されたギリシャ議会の採決では賛成199票、反対74票で可決されたことから、足許の懸念が後退したと看做され、ユーロ/ドルは1.3260ドル、ユーロ/円は102.92円まで上昇しましたが、15日のユーロ圏財務相会合で第2次支援が決定するまでは予断が許さない状況が続くことから、さらに積極的にユーロを買い進む動きにはつながらず、上値が重い状況となっています。本日はイタリア、ドイツ、フランスの国債入札が予定されていますので、ギリシャの採決を受けて入札が順調に行われると見ていますが、もし不調となった場合には、ユーロへのリスクが再び高まることになります。

ドル/円は、8:50に発表された本邦10-12月期GDP速報値は年率換算で2.3%の減速が示されたものの、積極的な円売りにはつながっていません。円については明日の日銀の金融政策決定会合では、デフレ脱却のための物価目標の文言修正程度に留まるとみられるため、更に円を売る動きにはつながらないと思います。

豪ドルは、先ほど発表された豪住宅ローンでは前月比が2.3%へ上振れしていたものの、ギリシャの可決で先行して上昇していたため、影響は限定的となり、ほとんど反応は見られません。週前半はギリシャ問題16日の失業率などの発表を待つ展開が予想されますが、ギリシャ支援については、ギリシャ、ユーロ圏双方ともギリシャの離脱や債務不履行を望んでいないため、ギリギリのところで決定されると見られることから、豪ドルなどは買われやすいと思います。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は昨年12/20に一目均衡表(日足)の転換線を上に抜けて以来、一時的に割り込むことはあっても直ぐに同線を回復した場合にはサポートが継続し現在に至っています。このため、同線の63.71円が引き続きサポートとなると見られます。ただ、チャート上では2/9の高値のあと、2/10に上昇幅と同程度の下落をしたことで、短期的な調整に入った可能性も否定できません。1/26の高値の63.80円と前出の転換線を割り込むとその可能性は高く、この場合はまず、基準線の62.35円近辺まで下落するとみられます。一方では2/9の高値の64.85円を上抜ける可能性もあり、この場合は昨年9/1の高値の65.75円近辺まで上昇すると思います。

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  一目均衡表(日足)の雲の上限(77.56円)がサポートか
EURJPY  1/26の高値の(102.19円)がサポートとなるか
GBPJPY  一目均衡表(日足)の雲の上限(122.94円)がレジスタンス
AUDJPY  一目均衡表(日足)の転換線(82.21円)がサポートか
NZDJPY  一目均衡表(日足)の転換線(63.64円)がサポートか
CADJPY  一目均衡表(日足)の転換線(76.39円)がサポートか
ZARJPY  一目均衡表(日足)の転換線(9.96円)がサポートか
NOKJPY  一目均衡表(日足)のち光線が雲の下限に接近
MXNJPY  一目均衡表(日足)の転換線(5.59円)がサポートか
HKDJPY  一目均衡表(日足)の雲の上限(9.97円)がサポートか
SGDJPY  一目均衡表(日足)の転換線(61.37円)がサポートか
EURUSD  一目均衡表(日足)の転換線(1.3173ドル)がサポートか

■変動率からの予想レンジ 08:43→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.49 ~ 77.94
EURJPY 101.97 ~ 103.11
GBPJPY 121.96 ~ 122.96
AUDJPY 82.52 ~ 83.43
NZDJPY 63.95 ~ 64.64
CADJPY 77.23 ~ 77.91
ZARJPY 9.95 ~ 10.11
NOKJPY 13.44 ~ 13.60
MXNJPY 6.01 ~ 6.09
HKDJPY 9.98 ~ 10.05
SGDJPY 61.38 ~ 61.90
EURUSD 1.3129 ~ 1.3271

■前日のサマリー
週末は、9日のユンケル・ユーログループ議長のギリシャ支援決定の保留から、市場はユーロのポジション調整が先行し、9:30に発表された豪準備銀行(RBA)の四半期金融政策報告で、豪インフレ率、成長見通しがともに引き下げられたことから、豪も調整となり、資源国通貨などが軒並み調整となりました。また、ロンドン・NY時間にはギリシャの強制等指導者がパパデモス政権の不支持を表明、閣僚が辞任したことや格付け機関S&Pがイタリアの銀行34行の格付けを引き下げたこともリスク要因となり、週末ということもあり、ポジション調整が終日続いて状態となりました。

このため、全般的にはドルと円が買われる動きとなり、米10年債利回りの低下から、ドル/円は77.55円、ユーロ/円は102.21円、ポンド/円は122.04円、豪ドル/円は82.64円、NZドル/円は64.12円、南アランド/円は9.96円まで一時下落しました。一方、ユーロ/ドルは1.3156ドル、ポンド/ドルは1.5729ドル、豪ドル/米ドルは1.0640ドル、NZドル/米ドルは0.8248ドルまで一時下落しました。

クローズにかけてはギリシャ閣僚が緊縮財政案を承認したことから小幅戻しました。
クローズはドル/円が77.67円、ユーロ/ドルが1.3189ドル、ユーロ/円は102.43円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8947.17 -55.07
FTSE100(英) 5852.39 -43.08
DAX(独) 6692.96 -95.84
NYダウ(米) 12801.23 -89.23
S&P500(米) 1342.64 -9.31
NASDAQ(米) 2903.88 -23.35

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.99 -0.05
日本10年債 0.979 -0.009
英10年債 2.11 -0.11
独10年債 1.90 -0.11

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1725.30 -5.90
NY原油(期近) 98.67 -1.17

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/13(月)
08:50 日本 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP)速報値
・ 08:50 日本 12月 第三次産業活動指数
・ 09:30 豪 12月 住宅ローン件数
・ 16:00 ドイツ 1月 卸売物価指数(WPI)
・ 17:15 スイス 1月 生産者輸入価格
19:00 ユーロ圏 イタリア国債入札
・ 19:15 ユーロ圏 ドイツ国債入札
・ 23:00 ユーロ圏 フランス国債入札

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2012年2月12日 (日)

2/13の週の見通し -ギリシャ支援継続なら、ユーロ諸国のGDPの注目-

こんばんは。

■日、週、月、年データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■今週の見通し
今週はギリシャの第2次支援が大詰めを迎える可能性があります。これまでのギリシャの第2次支援を巡るユーロ圏の動きを振り返るため、下記の表を作成しました。

日付 内容
2011/7/21 ユーロ圏はギリシャ第2次支援を決定
EFSFとIMFが2014年半ばまでに1090億ユーロを融資する
ユーロ圏各国はギリシャ各銀行の資本を増強するため合計200億ユーロを拠出する
2011/10/26 国際金融協会(IIF)はギリシャ債の額面50%減免に同意
2011/11/6 パパンドレウ首相辞任表明
2011/12/11 パパデモス新首相就任
2012/1~ ギリシャと国際金融協会(IIF)の債務交換交渉継続
2012/1/28 国際金融協会(IIF)はギリシャ30年物新発債で平均で最低3.6%の表面金利を受け入れる用意があることを示唆
2012/2/9 緊縮策「与党大筋合意」年金給付削減は難航
ユーロ圏財務相会合ではギリシャ第2次支援の結論持ち越し
2012/2/10 国民正統派運動(LAOS)に所属する閣僚・副大臣6人は辞表を提出(議席数15)
2012/2/12 ギリシャ議会採決(承認?)
2012/2/13~ 民間債権者へ正式提案、参加応募
ECBやユーロ圏中央銀行が保有するギリシャ国債の取り扱い決定?
2012/2/15 ユーロ圏臨時財務相会合(ギリシャ支援決定?)
2012/3/20 ギリシャ国債145億ユーロ償還



【ドル/円】
週末には、豪四半期金融政策の発表を受け、豪ドルに調整が入ったほか、ギリシャの第2次支援に対する不透明感から、リスク回避の動きとなりドルと円が買われましたが、ドル/円は13-14に開催される日銀の金融政策決定会合で追加緩和の期待が浮上していることもあり、ドルに対しては弱含みが続き、77円台後半での動きとなりました。週明けの日銀金融政策決定会合ではデフレ脱却に向けて日銀が掲げている今の物価の目標を分かりやすく示すための方法について、議論を始める見込みです。ただ、日銀内には慎重な見方もあることや現時点でも「消費者物価の伸びが、2%以下のプラスの領域で、1%程度」という物価水準が展望できるまでとしていることから、内容に新鮮味がなければ円がさらに下落することは考えにくいと思っています。また、13日(月)に発表される10-12月期GDPのマイナスが市場予想より悪化した場合には、円が売られることになりそうです。

【ユーロ】
ギリシャの第2次支援が15日のユーロ圏臨時財務相会合で決定されるかが最大の焦点となりそうですが、経済指標でも14日には独ZEW景況感調査、15日にフランス、ドイツ、ユーロ圏などGDP速報値の発表が予定されています。ドイツの景況感悪化やユーロ圏諸国のGDPが市場予想以上に悪化した場合にはユーロ下落の要因となると思いますが、15日に開催されるユーロ圏臨時財務相会合でギリシャ第2次支援が決定された場合には3月に大量償還を迎えるギリシャへの不安が一時的に後退(4月にはギリシャの総選挙が予定されている)するとみられるため、ユーロの買い戻しにつながると思います。

【ポンド】
英国では9日の金融政策委員会では資産買い入れプログラムを500億ポンド追加し3,250億ポンドとしました。声明では「インフレ率が中期的に2%の目標を下回る恐れがある」としています。15日(水)に中銀のインフレレポートが公表され、見通しについてはこれにより明らかになると思いますが、内容によってはさらなる追加緩和の可能性も出てくると思われることから、ポンドの上昇には限りがあるのではないかと思います。ただ、先週後半は9日の追加緩和期待からポンドが先行して下落していたうえ、ポンドもドルや円と同じようにファンディング通貨(資金調達通貨)の一つになっているため、リスク回避の局面ではポンドが買われるようになっています。このため、ギリシャ支援が決まった場合でもポンドの上昇は限定的になると見られます。

【豪ドル】
10日に発表された豪準備銀行(RBA)の四半期金融政策報告は2012年のインフレ率を、従来の3.25%から3%に引き下げ、2012年のGDP成長率を、従来の4%から3.5%に引き下げと短期的な経済成長とインフレの見通しを下方修正し、必要時にはさらに利下げ する余地があるとの認識を示しました。このため、豪ドルは調整となりましたが、15日(水)のユーロ圏財務相会合でのギリシャ支援が決まれば調整が一服すると思われます。また、16日(木)の雇用者数が焦点となると思います。先月大幅に減少した雇用者数(内訳はパートタイムの減少が多く、フルタイムは増加した)が増加するようであれば、、3月利下げの可能性が後退するとみられ、豪ドルの戻りにつながると思いますが、逆に減少するようであれば調整色を強めるものと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 76.50 78.30
ユーロ/ドル 1.3050 1.3350
ユーロ/円 100.40 103.50
ポンド/円 121.30 123.40
豪ドル/円 81.40 83.90
NZドル/円 62.90 65.70
南アランド/円 9.80 10.25

■注目イベント
2/13(月)
08:50 日本 10-12月期 四半期実質国内総生産(GDP)速報値
・ 08:50 日本 12月 第三次産業活動指数
・ 09:30 豪 12月 住宅ローン件数
・ 16:00 ドイツ 1月 卸売物価指数(WPI)
・ 17:15 スイス 1月 生産者輸入価格
2/14(火)
・ 09:01 英国 1月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
・ 09:30 豪 1月 NAB企業景況感指数
・ 未定 日本 日銀金融政策決定会合
・ 13:30 日本 12月 鉱工業生産確報値
・ 16:45 フランス 10-12月期 非農業部門雇用者速報値
18:30 英国 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 18:30 英国 1月 小売物価指数(RPI)
・ 19:00 ユーロ圏 12月 鉱工業生産
・ 19:00 ユーロ圏 2月 ZEW景況感調査
19:00 ドイツ 2月 ZEW景況感調査
・ 22:30 米国 1月 輸入物価指数
・ 22:30 米国 1月 輸出物価指数
22:30 米国 1月 小売売上高
・ 00:00 米国 12月 企業在庫
2/15(水)
・ 06:45 NZ 10-12月期 四半期小売売上高指数
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
15:30 フランス 10-12月期 国内総生産(GDP)速報値
16:00 ドイツ 10-12月期 国内総生産(GDP)速報値
・ 18:30 英国 1月 失業保険申請件数
・ 18:30 英国 1月 失業率
・ 19:00 ユーロ圏 10-12月期 四半期域内総生産(GDP)速報値
・ 19:00 ユーロ圏 12月 貿易収支
19:30 英国 英中銀イングランド銀行インフレリポート
・ 20:00 南ア 12月 小売売上高
・ 21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国 2月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 23:00 米国 12月 対米証券投資
・ 23:15 米国 1月 鉱工業生産
・ 23:15 米国 1月 設備稼働率
・ 00:00 米国 2月 NAHB住宅市場指数
04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
2/16(木)
09:30 豪 1月 新規雇用者数
・ 09:30 豪 1月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 22:30 カナダ 12月 対カナダ証券投資額
・ 22:30 カナダ 12月 製造業出荷
・ 22:30 米国 1月 卸売物価指数(PPI)
・ 22:30 米国 1月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)
22:30 米国 1月 住宅着工件数
・ 22:30 米国 1月 建設許可件数
・ 22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 00:00 米国 2月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
2/17(金)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 16:00 ドイツ 1月 生産者物価指数(PPI)
・ 18:00 ユーロ圏 12月 経常収支
・ 18:30 英国 1月 小売売上高指数
・ 19:00 ユーロ圏 12月 建設支出
・ 21:00 カナダ 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 21:00 カナダ 1月 消費者物価指数(CPIコア)
22:30 米国 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 22:30 米国 1月 消費者物価指数(CPIコア指数)
・ 22:30 カナダ 1月 景気先行指数
00:00 米国 1月 景気先行指標総合指数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2012年2月11日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(2/7現在)

こんばんは。昨日は国会答弁で安住財務相が「75.63円で指示、78.20円で終了」と介入の手の内を明かしたようです。介入に至った経緯やタイミングなどではないのがまだ救いですが、科医卒なような気がしますね。

10日に発表された7日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルが73.2億ドルの買い超しに2週連続の大幅減少、円は6,896.4億円の買い超し(ドルでは89.9億ドルの売り超し)に減少、ユーロは175.7億ユーロの売り超し(ドルでは233.0億ドルの買い超し)に大幅減少となりました。また、豪ドルは75.1億豪ドルの買い超し(ドルでは81.1憶ドルの売り超し)に減少、NZドルは23.3億NZドルの買い超し(ドルでは19.5億ドルの売り超し)に大幅増加となりました。

引き続きギリシャの第2次支援が焦点となり、週初にはユーロが売られる場面がみられましたが、ポジションの報告日の火曜日(7日)には「国際的な救済を受けるために必要な財政・構造改革の措置を列挙した文書の最終版で作業」とギリシャ政府から発表があったことから、市場が楽観的な見方になり、ユーロはもとより豪ドルやNZドルなども買われたことで、ドルのネットロングが減少していますが、ギリシャに対する不透明感が払しょくできなことから、ユーロのショーとはそれほど減少していません。また、豪ドルは豪準備銀行が政策金利を据え置いたもののネットロングはやや減少、一方、NZドルはショートが約5,000コントラクトと大幅に解消(ネットではロングが8,500コントラクト増加)したことで、2011年8月2日以来の水準へと増加しています。このため、ロングがたまっている豪ドル、NZドルはリスク回避となるとロングポジションの解消が進むと思われ、昨日はポジションの解消がでたものと思われます。この週末はギリシャ議会での採決、週明け15日(水)にはユーロ圏財務相会合が予定されていることから、ギリシャ第2次支援へ向けての進展がリスク選好につながればユーロのショートポジションの解消、豪ドル、NZドルなどのロングが積み増しされると思いますが、逆の場合には、豪ドル、NZドルのロングの解消が続くと思いますが、ユーロについてはすでにショートポジションがたまっていることもあり、これまで解消されている約3万コントラクト程度が積み増されるのではないかと思います。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 55,171 -1,498 84,847 29,676 114,523
EUR -140,593 16,953 32,128 172,721 204,849
GBP -33,122 -6,908 28,161 61,283 89,444
CHF -9,795 1,427 8,331 18,126 26,457
CAD 2,184 21,593 37,065 34,881 71,946
AUD 75,095 -2,949 94,332 19,237 113,569
NZD 23,335 8,538 28,201 4,866 33,067
MXN 55,171 -1,498 84,847 29,676 114,523
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは49,782コントラクトのショート増加の6,382コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は1,498コントラクトのロング減少の55,171コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは16,953コントラクトのショート減少の140,593コントラクトのショートとなりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダドルは21,593コントラクトのロング増加の2,184コントラクトのロングとなりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは8,538コントラクトのロング増加の23,335コントラクトのロングとなりました。

他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(13日更新)

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